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ベサノイド副作用

急性前骨髄球性白血病治療剤ベサノイドカプセル(トレチノイン)の主な副作用には、トリグリセライド上昇、レチノイン酸症候群、ALT(GPT)上昇、AST(GOT)上昇、発熱などがあります。

ベサノイドの副作用としては、以下の様な項目や症状等が想定されています。

重大・重篤なレベルのものとしては、以下の様な事項の症状が想定されております。
重大な副作用一覧
副作用名称 想定症状など
レチノイン酸症候群 発熱、呼吸困難、胸水貯留、肺浸潤、間質性肺炎、肺うっ血、心嚢液貯留、低酸素血症、低血圧、肝不全、腎不全、多臓器不全等
白血球増多症 好中球、好酸球、リンパ球、好塩基球、単球等の血球が増加した状態。高ヒスタミン血症に至った例がある。無症状もあり
血栓症 手足のマヒ・しびれ、しゃべりにくい、胸の痛み、呼吸困難、片方の足の急激な痛みや腫れ等
脳梗塞 急な片側手足や顔の麻痺、しびれ、意識障害、言語障害、頭痛、視力障害等
静脈血栓症(肺塞栓症等の血栓塞栓症) 痺れ、皮膚変色、血栓より遠位の浮腫、皮膚の炎症、血栓性静脈炎、呼吸困難、胸痛、動悸、冷汗、チアノーゼ、静脈怒脹、血圧低下、慢性的な息切れ、足首や脚のむくみ、脱力感、意識消失等(俗名エコノミークラス症候群、ロングフライト血栓症)
肺梗塞 呼吸困難、胸痛、喀血(血痰)、咳、呼吸が速い、肺組織の虚血、落ち着かない、めまい、失神、痙攣(けいれん)、不整脈、発熱、足首や脚のむくみ、脱力感、チアノーゼ等
血管炎 発疹、足や腕に紫色や赤いアザ、全身がだるい、発熱、尿が赤い等
感染症 敗血症、肺炎等の重篤な感染症、風邪などが酷くなる、発熱、喉の痛み、口内炎、咳・痰が出る、水脹れ、発疹、頻尿等
錯乱 外部状況に対し適した対応が出来ない状態、話や動作にまとまりがない

上記の様な症状が現れた場合には、速やかに医師か薬剤師と相談してください。

重大な副作用は、滅多にありませんが、投薬開始時の初期症状には、注意が必要です。

その他のものとしては、以下の様な事項が想定されております。
その他の副作用一覧
部位名称等 副作用名称、症状
呼吸器 鼻充血、ラ音、喘鳴、咳嗽、咽頭炎
皮膚 発汗、皮膚出血、皮膚剥離、皮膚乾燥、発疹、紅斑、性器潰瘍、皮膚炎、ペニス背面乾燥、皮膚発赤、そう痒、湿疹、脱毛、好中球浸潤・有痛性紅斑・発熱を伴う皮膚障害(Sweet症候群)、結節性紅斑
粘膜 口唇乾燥、口内炎(アフタ性、潰瘍性を含む)、粘膜乾燥、口腔粘膜糜爛
脂質代謝 トリグリセライド上昇、総コレステロール上昇、β-リポ蛋白上昇
肝臓 ALT(GPT)、AST(GOT)、LDH、Al-Pの上昇
精神神経系 うつ症状、視覚障害、聴覚障害、頭痛、頭蓋内圧亢進(初期症状:うっ血乳頭、頭痛、悪心、嘔吐、視覚異常)、めまい、不安、眠気、末梢知覚異常
消化器 便秘、口内水疱、胃不調、膵炎、嘔吐、悪心、食欲不振、下痢、腹痛
骨・筋肉 筋骨格痛、筋炎、筋肉痛、骨痛、関節痛、背部痛
目の乾燥、目のかゆみ
腎臓 BUN上昇、クレアチニン上昇
電解質異常 K上昇、Na低下、Cl低下、高カルシウム血症
その他 発熱、悪寒、疲労感、体重変動、全身脱力感、不整脈、蜂巣炎、アルブミン減少、血小板増多、尿蛋白、尿沈渣、浮腫、胸痛

上記は、あくまで主要なものであり、全てを記載したものではありません。

上記以外でも、気になる症状がある場合には、医師か薬剤師と相談してください。

また、持病やアレルギーのある方は、本薬との併用に際して医師か薬剤師と相談してください。

以下の方は、基本的に禁忌です。

・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方
・妊婦又は妊娠している可能性のある方
・肝障害のある方
・腎障害のある方
・ビタミンA製剤を投与中の方
・ビタミンA過剰症の方

以下の方は、原則禁忌です。

・妊娠する可能性のある方

以下の薬剤との併用は、基本的に禁忌です。

・ビタミンA製剤
 ・チョコラA等


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