バリウム副作用

消化管X線造影剤バリウム(バリトゲン等の硫酸バリウム)の副作用としては、以下の様な項目や症状等が想定されています。

重大・重篤なレベルのものとしては、以下の様な事項の症状が想定されております。
重大な副作用一覧
副作用名称 想定症状など
ショック 血圧低下に伴う失神、意識消失、チアノーゼ、呼吸困難、胸内苦悶、冷感、嘔吐、顔が赤くなる、痒み、蕁麻疹(じんましん)、しびれ、動悸、息切れ等
アナフィラキシー様症状 紅斑、悪寒、口腔咽頭浮腫、口内の違和感、かゆみ、くしゃみ、顔面紅潮、熱感、吐き気、嘔吐、尿意、便意、そう痒感、全身発赤、顔面・喉頭浮腫、呼吸困難、血圧低下、喘鳴、血管浮腫、不快感、眩暈、耳鳴、発汗等
消化管穿孔(しょうかかんせんこう) 急激な腹痛、ショック症状、遊離ガスが横隔膜直下に溜まる、腹膜炎、大量出血、敗血症等
腸閉塞(イレウス) 便秘、腹痛、増強する腹部膨満感、吐き気、悪心、嘔吐、排便・排ガスの途絶、間欠的または持続的な痛み等
腹膜炎 腹部全体の激痛、喉の渇き、吐き気、嘔吐、発熱、腸閉塞症状、ショック状態、炎症部位の痛み、悪寒、ガタガタ震える、寝汗、お腹の張り等

上記の様な症状が現れた場合には、速やかに医師か薬剤師と相談してください。

重大な副作用は、滅多にありませんが、投薬開始時の初期症状には、注意が必要です。

その他のものとしては、以下の様な事項が想定されております。
その他の副作用一覧
部位名称等 副作用名称、症状
消化器 排便困難、便秘、一過性の下痢・腹痛、肛門部痛・出血、悪心、嘔吐
過敏症 発疹、そう痒感、蕁麻疹

上記は、あくまで主要なものであり、全てを記載したものではありません。

上記以外でも、気になる症状がある場合には、医師か薬剤師と相談してください。

また、持病やアレルギーのある方は、本薬との併用に際して医師か薬剤師と相談してください。

以下の方は、基本的に禁忌です。

・硫酸バリウム製剤に対し、過敏症の既往歴のある方
・消化管の穿孔又はその疑いのある方
・消化管に急性出血のある方
・消化管の閉塞又はその疑いのある方
・全身衰弱の強い方


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