ボルマゲン副作用

ボルマゲンは、ジクロフェナクナトリウムが主成分の、鎮痛・抗炎症剤です。
錠剤タイプがあります。
ボルマゲンは、大正薬品工業株式会社、旭化成ファーマ株式会社、テバ製薬株式会社などにより製造・販売されております。

鎮痛・抗炎症剤ボルマゲン錠(ジクロフェナクナトリウム)の副作用としては、以下の様な項目や症状等が想定されています。

重大・重篤なレベルのものとしては、以下の様な事項の症状が想定されております。
重大な副作用一覧
副作用名称 想定症状など
溶血性貧血 赤い尿、皮膚や白目が黄色くなる、発熱、貧血等
無顆粒球症 発熱、咽頭痛、倦怠感、口内炎等
ショック 血圧低下に伴う失神、意識消失、チアノーゼ、呼吸困難、胸内苦悶、冷感、嘔吐、顔が赤くなる、痒み、蕁麻疹(じんましん)、しびれ、動悸、息切れ等
アナフィラキシー様症状 紅斑、悪寒、口腔咽頭浮腫、口内の違和感、かゆみ、くしゃみ、顔面紅潮、熱感、吐き気、嘔吐、尿意、便意、そう痒感、全身発赤、顔面・喉頭浮腫、呼吸困難、血圧低下、喘鳴、血管浮腫、不快感、眩暈、耳鳴、発汗等
再生不良性貧血 発熱、悪寒、手足に赤い点(点状出血)、赤紫のあざ、のどの痛み、鼻血、歯茎出血、貧血症状等
血小板減少(血小板減少症) 手足に赤い点(点状出血)、あざ、鼻血、歯茎の出血等
中毒性表皮壊死症(Lyell症候群もしくはToxic Epidermal Necrolysis:TEN) 皮膚が赤くなる、皮膚が焼けるように痛む、皮膚に水脹れが出る(各種皮膚障害)、発熱、口内が荒れる等
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群) 高熱、陰部の痛み、関節の痛み、ひどい口内炎、唇や口内のただれ、発熱、皮膚がまだら模様に赤くなる、皮膚に水脹れが出る(各種皮膚障害)、中央にむくみをともなった赤い斑点、赤い発疹、まぶたや眼の充血、結膜のただれ、食欲不振、からだがだるい等
ネフローゼ症候群 大量のたんぱく尿、尿の泡立ち、高度の浮腫、まぶたや下肢のむくみ、胸水、腹水、心嚢水、息切れ、呼吸困難、吐き気、嘔吐、体重増加、免疫力低下
間質性腎炎 発熱、間接の痛み、吐き気、下痢、尿が濁る等
紅皮症(剥脱性皮膚炎) 39〜40度の高熱、顔に発疹、全身の皮膚が赤い、皮膚のカスがよく落ちる等
急性腎不全 尿量減少、尿が赤みがかる、眼がはれぼったい、疲れやすい、からだがだるい、腹痛、吐き気、下痢、脱力感、関節の痛み、頭痛、顔や手足のむくみ、息苦しい、意識の低下等
重症喘息発作(アスピリン喘息) 息苦しい、嗅覚低下、鼻閉、鼻汁など嗅覚障害、アレルギー性の副鼻腔炎、鼻茸の合併、服用1時間以内に鼻閉、鼻汁、喘息発作が出現する、意識消失等
無菌性髄膜炎 発熱、頭痛、嘔吐、髄膜刺激症候(悪心、項部硬直、意識障害や、膝関節を屈曲できるが、伸ばせなくなる)、大泉門の膨隆、痙攣(けいれん)、不機嫌、無呼吸発作、哺乳力低下、易刺激性、筋緊張低下など
間質性肺炎 発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多、動悸、息切れ等
うっ血性心不全 心臓の収縮力の低下、血液送出量低下、心臓・肺等の静脈のうっ血、動悸、息切れ、就寝中の咳、呼吸困難等
急性脳症 元気がない、うとうとする、呼びかけたり揺すったりしないと目を開けない、痙攣(けいれん)、意識障害、異常に興奮する、髄液(ずいえき)検査で炎症所見がない等
横紋筋融解症 手足肩を中心とした筋肉痛・こわばり、手足のしびれ、赤褐色の尿、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等、急激な腎機能悪化を伴う
心筋梗塞 突然の左前胸部圧迫感、狭心痛、嘔吐、吐き気、ショック状態等
重篤な肝障害 発熱、腹痛、肝腫大、黄疸、肝臓の萎縮、腹水、肝性脳症、慢性化すると(肝硬変症など)、クモ状血管腫、女性化乳房、手掌紅斑等
脳血管障害 手足に力が入らない、重いめまい、激しい頭痛、ろれつが回らない、言葉が一瞬でてこない、ものが二重に見える、突然一時的に片目が見えなくなる等
出血性ショック 不安状態、無欲無関心状態、生あくび、血圧低下、冷汗、顔面蒼白、頻脈、意識混濁、呼吸が速い等
穿孔を伴う消化管潰瘍 急激な腹痛、ショック症状、遊離ガスが横隔膜直下に溜まる、腹膜炎、大量出血、敗血症等

上記の様な症状が現れた場合には、速やかに医師か薬剤師と相談してください。

重大な副作用は、滅多にありませんが、投薬開始時の初期症状には、注意が必要です。

その他のものとしては、以下の様な事項が想定されております。
その他の副作用一覧
部位名称等 副作用名称、症状
感覚器 聴覚障害、視覚異常(霧視等)、耳鳴、味覚障害
血液 血小板機能低下(出血時間の延長) 、貧血、出血傾向
過敏症 喘息発作、アレルギー性紫斑、血管浮腫、発疹、蕁麻疹、顔面浮腫
精神神経系 神経過敏、振戦、錯乱、幻覚、痙攣、抑うつ、不安、記憶障害、頭痛、眠気、めまい、不眠、しびれ
循環器 頻脈、血圧上昇、血圧低下、動悸
肝臓 黄疸、肝障害、AST(GOT)・ALT(GPT)上昇
皮膚 光線過敏症、多形紅斑、紫斑、そう痒症
消化器 小腸・大腸の潰瘍あるいは狭窄、出血性大腸炎、クローン病又は潰瘍性大腸炎の悪化、膵炎、食道障害、胃炎、食欲不振、悪心・嘔吐、胃痛、腹痛、下痢、口内炎、消化性潰瘍、胃腸出血、口渇、便秘、吐血、下血
その他 胸痛、血管炎、浮腫、脱毛、発熱、全身けん怠感、発汗
過量投与 過量投与に関する情報は少なく、典型的な臨床症状は確立されていない

上記は、あくまで主要なものであり、全てを記載したものではありません。

上記以外でも、気になる症状がある場合には、医師か薬剤師と相談してください。

また、持病やアレルギーのある方は、本薬との併用に際して医師か薬剤師と相談してください。

以下の方は、基本的に禁忌です。

・妊婦又は妊娠している可能性のある方
・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方
・消化性潰瘍のある方
・重篤な血液の異常のある方
・重篤な肝障害のある方
・インフルエンザの臨床経過中の脳炎・脳症の方
・トリアムテレンを投与中の方
・重篤な腎障害のある方
・重篤な高血圧症のある方
・重篤な心機能不全のある方
・アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等により
 誘発される喘息発作)又はその既往歴のある方

以下の薬剤との併用は、基本的に禁忌です。

・トリアムテレン(トリテレン)


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