ゲムシタビン副作用

ゲムシタビンは、ゲムシタビンが主成分の、代謝拮抗性抗悪性腫瘍剤です。
ゲムシタビンは、日本化薬株式会社、大正薬品工業株式会社、テバ製薬株式会社、沢井製薬株式会社、サンド株式会社、大鵬薬品工業株式会社、高田製薬株式会社、株式会社ヤクルト本社、興和テバ株式会社、ホスピーラ・ジャパン株式会社、持田製薬株式会社などにより製造・販売されております。

代謝拮抗性抗悪性腫瘍剤ゲムシタビン点滴静注用(ゲムシタビン)の副作用としては、以下の様な項目や症状等が想定されています。

重大・重篤なレベルのものとしては、以下の様な事項の症状が想定されております。
重大な副作用一覧
副作用名称 想定症状など
アナフィラキシー様症状 紅斑、悪寒、口腔咽頭浮腫、口内の違和感、かゆみ、くしゃみ、顔面紅潮、熱感、吐き気、嘔吐、尿意、便意、そう痒感、全身発赤、顔面・喉頭浮腫、呼吸困難、血圧低下、喘鳴、血管浮腫、不快感、眩暈、耳鳴、発汗等
心筋梗塞 突然の左前胸部圧迫感、狭心痛、嘔吐、吐き気、ショック状態等
肺水腫 急激な呼吸困難、胸部痛、嘔吐、不整脈、下痢、発汗、ピンク又は白い泡状の痰
うっ血性心不全 心臓の収縮力の低下、血液送出量低下、心臓・肺等の静脈のうっ血、動悸、息切れ、就寝中の咳、呼吸困難等
気管支痙攣(きかんしけいれん) 胸がつまる感じ、喘鳴、呼吸困難等
骨髄抑制 白血球減少、好中球減少、血小板減少、貧血、ヘモグロビン減少、赤血球減少、出血、発熱、悪寒、口中の白い斑点、点状出血(手足の赤い点)、紫斑、鼻血、歯茎の出血、水便、脱力感等
間質性肺炎 発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多、動悸、息切れ等
成人呼吸促迫症候群(急性呼吸窮迫症候群)(ARDS) 頻呼吸、1回換気量の低下、肺水腫、胸部X線上の著明な滲出液、酸素飽和度と動脈血酸素分圧の急激な低下等
腎不全 むくみ、尿が出にくい、尿毒症等
肝機能障害 倦怠感の増大、食欲低下、呼吸困難、吐き気、常に眠い、黄疸、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、総ビリルビン等の上昇等
黄疸 嘔気・嘔吐、食欲不振、倦怠感、そう痒等、皮膚・白目が黄色くなる、下痢、全身の脱力感、38〜39度の発熱、ぶつぶつ状の発疹等
溶血性尿毒症症候群 動悸、息切れ、尿の出が悪い、顔面が蒼い、血小板減少、ビリルビン上昇、クレアチニン上昇、BUN上昇、LDH上昇を伴う急速なヘモグロビン減少等の微小血管症性溶血性貧血の兆候
皮膚障害 重篤な皮膚障害(紅斑、水疱、落屑等)

上記の様な症状が現れた場合には、速やかに医師か薬剤師と相談してください。

重大な副作用は、滅多にありませんが、投薬開始時の初期症状には、注意が必要です。

その他のものとしては、以下の様な事項が想定されております。
その他の副作用一覧
部位名称等 副作用名称、症状
腎臓 総蛋白低下、電解質異常、アルブミン低下、BUN上昇、蛋白尿、血尿、クレアチニン上昇、乏尿
消化器 食欲不振、悪心・嘔吐、下痢、便秘、口内炎、胃部不快感、歯肉炎
循環器 頻脈、血圧上昇、血圧低下、狭心痛、動悸、心室性期外収縮、発作性上室頻拍、心電図異常(ST上昇)
呼吸器 呼吸困難、高炭酸ガス血症注1)、低酸素血、咳嗽、PIE(肺好酸球浸潤)症候群、喘鳴、喀痰、息切れ
肝臓 AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、LDH上昇、Al-P上昇、ビリルビン上昇、A/G比低下、γ-GTP上昇、ウロビリン尿
注射部位 注射部位反応(静脈炎、疼痛、紅斑)
血管障害 末梢性血管炎、末梢性壊疽
精神神経系 頭痛、めまい、不眠、知覚異常、嗜眠、しびれ
皮膚 発疹、脱毛、そう痒感、蕁麻疹(じんましん)
その他 味覚異常、鼻出血、倦怠感、浮腫、CRP上昇、体重増加、疼痛、ほてり、疲労感、発熱、インフルエンザ様症状(倦怠感、無力症、発熱、頭痛、悪寒、筋痛、発汗、鼻炎等)、放射線照射リコール反応、血小板増加、体重減少、尿糖陽性、好酸球増多、関節痛、悪寒、胸部不快感、眼底出血、体温低下、耳鳴り、眼脂、無力症、顔面浮腫

上記は、あくまで主要なものであり、全てを記載したものではありません。

上記以外でも、気になる症状がある場合には、医師か薬剤師と相談してください。

また、持病やアレルギーのある方は、本薬との併用に際して医師か薬剤師と相談してください。

以下の方は、基本的に禁忌です。

・胸部単純X線写真で明らかで、かつ臨床症状のある間質性肺炎又は肺線維症のある方
・胸部への放射線療法を施行している方
・重症感染症を合併している方
・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方
・妊婦又は妊娠している可能性のある方
・高度な骨髄抑制のある方

以下の併用は、基本的に禁忌です。

・胸部放射線照射


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