フェノルルン副作用

フェノルルンは、タモキシフェンクエン酸塩が主成分の、抗乳癌剤です。
錠剤タイプがあります。
フェノルルンは、MeijiSeikaファルマ株式会社により製造・販売されております。

抗乳癌剤フェノルルン錠(タモキシフェンクエン酸塩)の副作用としては、以下の様な項目や症状等が想定されています。

重大・重篤なレベルのものとしては、以下の様な事項の症状が想定されております。
重大な副作用一覧
副作用名称 想定症状など
血管浮腫 呼吸が苦しい、会話が不自由、顔面・口唇・咽頭・舌の腫脹等
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群) 高熱、陰部の痛み、関節の痛み、ひどい口内炎、唇や口内のただれ、発熱、皮膚がまだら模様に赤くなる、皮膚に水脹れが出る(各種皮膚障害)、中央にむくみをともなった赤い斑点、赤い発疹、まぶたや眼の充血、結膜のただれ、食欲不振、からだがだるい等
水疱性類天疱瘡 水疱、紅斑、痒み等
膵炎 胃周辺の急な激しい痛み、吐き気、背中の痛み、嘔吐(おうと)等
貧血 めまい、立ちくらみ、動悸、息切れ、肩こり、頭痛、食欲不振、倦怠感、肌荒れ、抜け毛、爪の変形、むくみ等
静脈炎 下肢のはれ、色調、皮膚温、表在静脈の拡張、索状の発赤、浮腫や痛みを伴う硬結、発熱、悪寒(おかん)、急激に現れる浮腫、浮腫性の腫脹(しゅちょう)、チアノーゼ等
肝炎 白目や皮膚が黄色くなる、高熱、倦怠感増大、黄色い尿、淡黄色の便等
胆汁うっ滞 黄疸、尿の色が濃くなる、便の色が薄くなる、全身のかゆみ、脂肪便、骨量の減少、出血しやすい、腹痛、食欲不振、嘔吐、発熱等
子宮筋腫 不正性器出血、過多月経、月経困難症(下腹部や腰の痛み)、頭痛、吐き気等
子宮内膜ポリープ 特に症状がないこともある、不正出血、重い生理痛、貧血、子宮卵管造影や超音波診断で欠損像が見える(影が見える)等
肝不全 黄疸、出血傾向、腹水、脱力感、肝性脳症、全身の健康状態の悪化、吐き気や食欲不振等
劇症肝炎 白眼・皮膚が黄色くなる、発熱、吐き気、全身がだるい、AST (GOT)、ALT (GPT)、γ-GTP、Al-Pの著しい上昇等
高カルシウム血症 特に症状がないこともある、便秘、吐き気、嘔吐、腹痛、食欲減退、異常に多量の尿、錯乱、情動障害、意識の混濁、幻覚、昏睡、筋力低下、不整脈等
子宮内膜増殖症 過多月経、不正出血、出血過多に伴う貧血、だるさ、動悸、疲労感、月経困難症の悪化等
子宮内膜症 ズキズキとうずくような激しい痛み、月経時期以外の腰部や下腹部周辺の痛み(腰痛、排卵痛、排便痛、排尿痛、性交痛)、吐き気、下痢、頻尿、血尿、市販の鎮痛剤が効かない等
視力異常、視覚異常 目の疲れ、視力低下、霧視(かすみ目)、視野の異常、視調節障害(近くのものにピントが合わない)、色覚異常・色覚障害(色がわかりにくい)、夜盲(暗くなると見えにくい)、視野狭窄(視野が狭くなる)、暗点(一部分が見えない)、光視症(光が見える)、変視症(ものがゆがんで見える)、失明等
血栓塞栓症 手足のマヒ・しびれ、しゃべりにくい、胸の痛み、呼吸困難、片方の足の急激な痛みや腫れ、肺塞栓症、脳梗塞、心筋梗塞、動悸、冷汗、チアノーゼ、静脈怒脹、血圧低下、意識消失、心肺停止、痺れ、皮膚変色、血栓より遠位の浮腫、皮膚の炎症、血栓性静脈炎、慢性的な息切れ、足首や脚のむくみ、脱力感、意識消失等(俗名エコノミークラス症候群、ロングフライト血栓症)等
間質性肺炎 発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多、動悸、息切れ等
アナフィラキシー様症状 紅斑、悪寒、口腔咽頭浮腫、口内の違和感、かゆみ、くしゃみ、顔面紅潮、熱感、吐き気、嘔吐、尿意、便意、そう痒感、全身発赤、顔面・喉頭浮腫、呼吸困難、血圧低下、喘鳴、血管浮腫、不快感、眩暈、耳鳴、発汗等
無顆粒球症 発熱、咽頭痛、倦怠感、口内炎等
白血球減少 風邪等の感染症にかかりやすい、風邪等が治りにくい
好中球減少 感染症が発現するまでは無症状。発熱、口・肛門の周りの痛みを伴うびらん(潰瘍)、細菌性肺炎等の重症感染症等
血小板減少(血小板減少症) 手足に赤い点(点状出血)、あざ、鼻血、歯茎の出血等

上記の様な症状が現れた場合には、速やかに医師か薬剤師と相談してください。

重大な副作用は、滅多にありませんが、投薬開始時の初期症状には、注意が必要です。

その他のものとしては、以下の様な事項が想定されております。
その他の副作用一覧
部位名称等 副作用名称、症状
生殖器 無月経、月経異常、性器出血、腟分泌物、卵巣嚢腫、卵巣嚢胞、陰部そう痒
精神神経系 頭痛、眩暈・めまい、不眠、抑うつ状態
消化器 悪心・嘔吐、食欲不振、下痢、腹痛等
皮膚 発疹、発汗、脱毛、皮膚血管炎等
肝臓 肝機能異常、脂肪肝(非アルコール性脂肪性肝炎を含む)
その他 ほてり・潮紅、体重増加、下肢痙攣(かしけいれん)、浮腫、骨痛、腫瘍部の疼痛・発赤、倦怠感、頻尿、高トリグリセライド血症

上記は、あくまで主要なものであり、全てを記載したものではありません。

上記以外でも、気になる症状がある場合には、医師か薬剤師と相談してください。

また、持病やアレルギーのある方は、本薬との併用に際して医師か薬剤師と相談してください。

以下の方は、基本的に禁忌です。

・妊婦又は妊娠している可能性のある方
・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方


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