フェマーラ副作用

乳がんに利用されるアロマターゼ阻害剤/閉経後乳癌治療剤フェマーラ錠の主な副作用には、ほてり、頭痛、関節痛、悪心、発疹、そう痒症、浮動性めまい、血中コレステロール増加、ALT(GPT)増加、ALP増加、γ-GTP増加、AST(GOT)増加などがあります。

フェマーラ錠の副作用としては、以下の様な項目や症状等が想定されています。

重大・重篤なレベルのものとしては、以下の様な事項の症状が想定されております。
重大な副作用一覧
副作用名称 想定症状など
血栓症 手足のマヒ・しびれ、しゃべりにくい、胸の痛み、呼吸困難、片方の足の急激な痛みや腫れ等
塞栓症 肺塞栓症、脳梗塞、心筋梗塞、呼吸困難、胸痛、動悸、冷汗、チアノーゼ、静脈怒脹、血圧低下、意識消失、心肺停止等
心不全 息苦しい、むくみ、頻尿、起座呼吸(起き上がって深く急な呼吸)、疲労感、体力の低下、眠気、錯乱、見当識障害、足、足首、脚、肝臓、腹部に体液がたまり腫れる・むくみが出る、吐き気、食欲不振、息切れ、あえぐ、喘鳴(ぜんめい)等
狭心症 30分程度以内の胸の広い範囲の痛み、息が詰まる様な痛み、圧迫される様な痛み、運動・坂道・階段・重い荷物を持つ等、運動量の増加に伴う胸の痛み等
肝機能障害 倦怠感の増大、食欲低下、呼吸困難、吐き気、常に眠い、黄疸、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、総ビリルビン等の上昇等
黄疸 嘔気・嘔吐、食欲不振、倦怠感、そう痒等、皮膚・白目が黄色くなる、下痢、全身の脱力感、38〜39度の発熱、ぶつぶつ状の発疹等
中毒性表皮壊死症(Lyell症候群もしくはToxic Epidermal Necrolysis:TEN) 皮膚が赤くなる、皮膚が焼けるように痛む、皮膚に水脹れが出る(各種皮膚障害)、発熱、口内が荒れる等
多形紅斑(たけいこうはん) 手の甲・足の甲・肘・膝などの四肢伸側に左右対称に多発する円形の紅斑、発熱、痛み等

上記の様な症状が現れた場合には、速やかに医師か薬剤師と相談してください。

重大な副作用は、滅多にありませんが、投薬開始時の初期症状には、注意が必要です。

その他のものとしては、以下の様な事項が想定されております。
その他の副作用一覧
部位名称等 副作用名称、症状
血液系障害 白血球数減少、血小板増加、白血球分画異常、単球数減少、好塩基球数増加、リンパ球数減少
代謝及び栄養障害 食欲亢進、体重減少、血中コレステロール増加、高カルシウム血症、食欲不振、体重増加、血中クロール増加、血中コレステロール減少、血中カリウム減少、低蛋白血症、アルブミン・グロブリン比減少
精神障害 うつ病、不安、不眠症、易興奮性
神経系障害 記憶障害、異常感覚、頭痛、浮動性めまい、注意力障害、傾眠、しびれ感、味覚障害
眼障害 白内障、眼刺激、霧視
耳及び迷路障害 耳鳴
心臓障害 頻脈、動悸
血管障害 ほてり、高血圧、低血圧、潮紅
呼吸器系障害 呼吸困難、喉頭痛
胃腸障害 下痢、悪心、嘔吐、消化不良、腹痛、便秘、腹部膨満、上腹部痛、軟便、歯痛、口内炎
肝・胆道系障害 AST(GOT)増加、ALT(GPT)増加、ALP増加、γ-GTP増加、LDH増加、血中ビリルビン増加
皮膚障害 皮膚乾燥、蕁麻疹(じんましん)、そう痒症、発疹、多汗、冷汗、局所性表皮剥脱、湿疹、脱毛症
筋骨格系障害 骨痛、骨折、骨粗鬆症、関節痛、筋痛、関節硬直、背部痛、関節炎
腎及び尿路障害 頻尿、尿路感染、尿蛋白陽性、BUN増加
生殖系及び乳房障害 膣乾燥、乳房痛、膣出血、膣分泌物
全身障害 発熱、粘膜乾燥、腫瘍疼痛、疲労、けん怠感、口渇、熱感、脱力、上肢浮腫、全身浮腫
過量投与 重篤な有害事象は特に報告ありません

上記は、あくまで主要なものであり、全てを記載したものではありません。

上記以外でも、気になる症状がある場合には、医師か薬剤師と相談してください。

また、持病やアレルギーのある方は、本薬との併用に際して医師か薬剤師と相談してください。

以下の方は、基本的に禁忌です。

・本剤の成分に過敏症の既往歴のある方
・妊婦又は妊娠している可能性のある方
・授乳婦の方

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