インフルエンザHAワクチン副反応(副作用)

インフルエンザ予防接種ワクチンであるインフルエンザHAワクチンの主な副反応(副作用)には、対象者により以下の症状が想定されています。

1歳以上3歳未満の方
注射部位紅斑、注射部位腫脹、注射部位硬結、注射部位疼痛、注射部位熱感、発熱等

3歳以上13歳未満の方
注射部位疼痛、注射部位腫脹、注射部位紅斑、注射部位熱感、注射部位硬結、注射部位そう痒感、発熱、倦怠感、頭痛、鼻漏等


インフルエンザHAワクチンの副反応(副作用)としては、以下の様な項目や症状等が想定されています。

重大・重篤なレベルのものとしては、以下の様な事項の症状が想定されております。
重大な副反応一覧
副反応名称 想定症状など
ショック 血圧低下に伴う失神、意識消失、チアノーゼ、呼吸困難、胸内苦悶、冷感、嘔吐、顔が赤くなる、痒み、蕁麻疹(じんましん)、しびれ、動悸、息切れ等
アナフィラキシー様症状 紅斑、悪寒、口腔咽頭浮腫、口内の違和感、かゆみ、くしゃみ、顔面紅潮、熱感、吐き気、嘔吐、尿意、便意、そう痒感、全身発赤、顔面・喉頭浮腫、呼吸困難、血圧低下、喘鳴、血管浮腫、不快感、眩暈、耳鳴、発汗等
急性散在性脳脊髄炎(ADEM) 発熱、全身倦怠感、頭痛、悪心、嘔吐等、後に、髄膜刺激症状(頭痛、悪心、嘔吐、項部硬直、発熱、Kernig徴候等)、片麻痺、失語、運動失調、四肢麻痺、昏睡等
ギラン・バレー症候群 末端から順に両手両足の力が入らなくなる、手足のしびれ、腱反射が弱まる・消失する、寝たきり、呼吸困難等
痙攣(けいれん) 興奮状態が継続する、怒りっぽい、ぼんやりする、よろめく、吐き気、めまい、下肢コントロール不能、筋肉の付随現象等
肝機能障害 倦怠感の増大、食欲低下、呼吸困難、吐き気、常に眠い、黄疸、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、総ビリルビン等の上昇等
黄疸 嘔気・嘔吐、食欲不振、倦怠感、そう痒等、皮膚・白目が黄色くなる、下痢、全身の脱力感、38〜39度の発熱、ぶつぶつ状の発疹等
喘息発作 息切れ、せき、胸が締めつけられるような感じ、喉に異変が生じる、ヒューヒュー鳴る、息苦しい等
血小板減少性紫斑病 皮膚や粘膜等の出血症状・紫斑(しはん)・青アザ、歯ぐきからの出血、鼻血、黒い便、血尿、月経過多等
血小板減少 手足に赤い点(点状出血)、あざ、鼻血、歯茎の出血等
血管炎 発疹、足や腕に紫色や赤いアザ、全身がだるい、発熱、尿が赤い等
間質性肺炎 発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多、動悸、息切れ等
脳炎・脳症 発熱、吐き気、嘔吐、意識障害、言語障害、記憶障害、ふらつき、痙攣(けいれん)、反応鈍化、昏睡等
脊髄炎 胸から下のビリビリしびれ感、背中や腰の痛み、両下肢の麻痺(対(つい)麻痺という)、麻痺した部分から下の感覚障害、排尿障害、排便障害、四肢の麻痺、四肢の感覚異常、膀胱直腸障害等
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群) 皮膚がまだら模様に赤くなる、皮膚に水脹れが出る(各種皮膚障害)、発熱、関節の痛み、目の充血等
ネフローゼ症候群 大量のたんぱく尿、尿の泡立ち、高度の浮腫、まぶたや下肢のむくみ、胸水、腹水、心嚢水、息切れ、呼吸困難、吐き気、嘔吐、体重増加、免疫力低下

上記の様な症状が現れた場合には、速やかに医師か薬剤師と相談してください。

重大な副反応は、滅多にありませんが、投薬開始時の初期症状には、注意が必要です。

その他のものとしては、以下の様な事項が想定されております。
その他の副反応一覧
部位名称等 副反応名称、症状
過敏症 接種直後から数日中に、発疹、蕁麻疹(じんましん)、湿疹、紅斑、多形紅斑、そう痒等
全身症状 発熱、悪寒、頭痛、倦怠感、一過性の意識消失、めまい、リンパ節腫脹、嘔吐・嘔気、腹痛、下痢、食欲減退、関節痛、筋肉痛等、通常2〜3日中に消失
局所症状 発赤、腫脹、硬結、熱感、疼痛、しびれ感等、通常2〜3日中に消失
神経系障害 顔面神経麻痺等の麻痺、末梢性ニューロパチー
眼障害 ぶどう膜炎

1歳以上3歳未満の方の、その他のものとしては、以下の様な事項が想定されております。
その他の副反応一覧
部位名称等 副反応名称、症状
局所症状 紅斑、そう痒感、腫脹、硬結、熱感、疼痛
消化器 下痢
呼吸器 鼻漏
皮膚 湿疹
精神神経系 頭痛
その他 発熱、顔面浮腫

3歳以上13歳未満の方の、その他のものとしては、以下の様な事項が想定されております。
その他の副反応一覧
部位名称等 副反応名称、症状
局所症状 疼痛、腫脹、紅斑、熱感、硬結、そう痒感
消化器 嘔吐
呼吸器 鼻漏
皮膚 そう痒症、皮膚腫脹
精神神経系 頭痛
その他 発熱、食欲減退、倦怠感

上記は、あくまで主要なものであり、全てを記載したものではありません。

上記以外でも、気になる症状がある場合には、医師か薬剤師と相談してください。

以下の方は、基本的に禁忌です。

・明らかな発熱を呈している方
・重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方
・本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな方
・上記に掲げる方の他、予防接種を行うことが不適当な状態にある方

また、健康上、何らかの不安のある方や、持病等がある場合には、注意が必要です。医師と相談してください。

本ワクチンと、他のワクチンの接種間隔は、一定期間、空ける必要があります。

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