メルカゾール副作用

抗甲状腺剤メルカゾール錠の副作用としては、以下の様な項目や症状等が想定されています。

重大・重篤なレベルのものとしては、以下の様な事項の症状が想定されております。
重大な副作用一覧
副作用名称 想定症状など
汎血球減少 全身がだるい、階段等を上る際の息切れ、動悸、頭重、頭痛、めまい、鼻血、耳鳴り、皮下出血、歯茎の出血等
再生不良性貧血 発熱、悪寒、手足に赤い点(点状出血)、赤紫のあざ、のどの痛み、鼻血、歯茎出血、貧血症状等
無顆粒球症 発熱、咽頭痛、倦怠感、口内炎等
白血球減少 風邪等の感染症にかかりやすい、風邪等が治りにくい
低プロトロンビン血症 出血が止まりにくい、血中プロトロンビンが低い、血液凝固時間が長くなる等
第VII因子欠乏症 無症状もある。出血傾向、皮膚粘膜出血(皮下出血、鼻出血、性器出血)、抜歯後出血、外傷後出血出血症状、関節出血、消化管出血、血尿、月経過多、分娩後異常出血等
血小板減少(血小板減少症) 手足に赤い点(点状出血)、あざ、鼻血、歯茎の出血等
血小板減少性紫斑病 皮膚や粘膜等の出血症状・紫斑(しはん)・青アザ、歯ぐきからの出血、鼻血、黒い便、血尿、月経過多等
肝機能障害 倦怠感の増大、食欲低下、呼吸困難、吐き気、常に眠い、黄疸、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、総ビリルビン等の上昇等
黄疸 嘔気・嘔吐、食欲不振、倦怠感、そう痒等、皮膚・白目が黄色くなる、下痢、全身の脱力感、38〜39度の発熱、ぶつぶつ状の発疹等
多発性関節炎 あちこちの関節が痛む、手指がこわばる、赤く腫れる、膝関節、手、足、股、肘関節等の痛みや腫れ等
SLE様症状(全身性エリテマトーデス様症状、全身性紅斑性狼瘡様症状、ループス様症候群) 筋肉や関節が痛む、体や顔が赤くなる、赤い斑点ができる、発熱、手足や首の付け根のリンパ節が腫れる等
インスリン自己免疫症候群 冷や汗、むかつき、悪寒、強い空腹感、脱力感等
間質性肺炎 発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多、動悸、息切れ等
抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎症候群 脱力、疲労、発熱、食欲不振、関節痛、貧血、喀血、呼吸困難、血尿、蛋白尿、関節腫脹、皮膚潰瘍、紫斑、各部位での血管炎(腎臓、肺、神経、皮膚、消化管、眼、心臓)、肺出血、消化管出血、脳出血等
横紋筋融解症 手足肩を中心とした筋肉痛・こわばり、手足のしびれ、赤褐色の尿、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等、急激な腎機能悪化を伴う

上記の様な症状が現れた場合には、速やかに医師か薬剤師と相談してください。

重大な副作用は、滅多にありませんが、投薬開始時の初期症状には、注意が必要です。

その他のものとしては、以下の様な事項が想定されております。
その他の副作用一覧
部位名称等 副作用名称、症状
肝臓 AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇等
皮膚 脱毛、色素沈着、そう痒感、紅斑等
消化器 悪心・嘔吐、下痢、食欲不振等
精神神経系 頭痛、めまい、末梢神経異常等
過敏症 発疹、蕁麻疹、発熱等
筋・骨格 こむらがえり、筋肉痛、関節痛
血液 好酸球増多
その他 CK(CPK)上昇、けん怠感、リンパ節腫脹、唾液腺肥大、浮腫、味覚異常(味覚減退を含む)
過量投与 甲状腺腫、甲状腺機能低下

上記は、あくまで主要なものであり、全てを記載したものではありません。

上記以外でも、気になる症状がある場合には、医師か薬剤師と相談してください。

また、持病やアレルギーのある方は、本薬との併用に際して医師か薬剤師と相談してください。

以下の方は、基本的に禁忌です。

・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方

本剤を利用する方、及び、ご家族の方は、医師や薬剤師から、本剤の効果と副作用について説明を受け、十分理解した上でご利用ください。

尚、ご利用に際しては、以下の様な事項に留意する必要があります。

・無顆粒球症の症状(咽頭痛、発熱等)が発現した際には、速やかに医師へ報告してください。
・投与開始後2ヶ月間は、原則として2週間に1回程度、定期的な血液検査を行う必要があります。


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