ベタセレミン副作用

ベタセレミンは、ベタメタゾン・d-クロルフェニラミンマレイン酸塩が主成分の、副腎皮質ホルモン・抗ヒスタミン配合剤です。
錠剤タイプがあります。
ベタセレミンは、東和薬品株式会社により製造・販売されております。

副腎皮質ホルモン配合剤ベタセレミン配合錠(ベタメタゾン・d-クロルフェニラミンマレイン酸塩配合剤)の副作用としては、以下の様な項目や症状等が想定されています。

重大・重篤なレベルのものとしては、以下の様な事項の症状が想定されております。
重大な副作用一覧
副作用名称 想定症状など
消化性潰瘍 胃のもたれ、吐き気、痛み、空腹時のみぞおちの痛み、便が黒い等
膵炎 胃周辺の急な激しい痛み、吐き気、背中の痛み、嘔吐(おうと)等
誘発感染症 風邪などにかかり易い、細菌による感染症を誘発する等
感染症の増悪 風邪などが酷くなる、B型肝炎ウイルスの増殖、発熱、喉の痛み、口内炎、咳・痰が出る、水脹れ、発疹、頻尿等
続発性副腎皮質機能不全 37〜38℃台の発熱、食欲がない、吐き気、嘔吐、頭痛、全身がだるい、眠気、腹痛、関節痛、不機嫌(小児)等
痙攣(けいれん) 全身の筋肉がピクピクする、しびれ、チクチクと痛む、瞬間うとうとと眠くなる、失神、錯乱、脱力、膀胱の調節機能の消失、興奮状態が継続する、怒りっぽい、ぼんやりする、よろめく、吐き気、めまい、下肢コントロール不能、筋肉の付随現象等
錯乱 外部状況に対し適した対応が出来ない状態、話や動作にまとまりがない
骨粗鬆症 骨折しやすくなる、手足の痛み、腰・背中・胸・足の付け根等の痛み、腰が曲がる、背丈が縮む等
糖尿病 頻尿、多尿、喉の渇き、口の渇き、食欲亢進、倦怠感、目が霞む、血管障害、神経障害、感染症等の重大な合併症等
急性副腎不全(副腎クリーゼ) 全身の倦怠感(けんたいかん)、食欲不振、易(い)疲労感(疲れやすい)、脱力感、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱、脱水症状、血圧低下、意識障害、呼吸困難等
精神変調 イライラ、精神的に不安定、躁鬱、幻覚等
後嚢白内障 目が霞む、眩しい、視力の低下、水晶体の白濁等
血栓症 手足のマヒ・しびれ、しゃべりにくい、胸の痛み、呼吸困難、片方の足の急激な痛みや腫れ等
幼児・小児の発育抑制 発育低下等
再生不良性貧血 発熱、悪寒、手足に赤い点(点状出血)、赤紫のあざ、のどの痛み、鼻血、歯茎出血、貧血症状等
無顆粒球症 発熱、咽頭痛、倦怠感、口内炎等
うつ状態 気力がない、イライラする、気分が沈む、何もしたくない等
ミオパシー 手足の痺れ、手足の痛み、足がだるい、低い椅子から立てない、転びやすい、腕が上げにくい等
大腿骨及び上腕骨等の骨頭無菌性壊死 歩行時や起立時の股関節付近の疼痛、腰痛、膝痛、臀部痛、大腿部前面部痛、肩関節痛、大腿骨・上腕骨骨折等
緑内障 光が輪になって見える、かすむ、にじむ、眼の充血、眼の乾き、眼の痛み等

上記の様な症状が現れた場合には、速やかに医師か薬剤師と相談してください。

重大な副作用は、滅多にありませんが、投薬開始時の初期症状には、注意が必要です。

その他のものとしては、以下の様な事項が想定されております。
その他の副作用一覧
部位名称等 副作用名称、症状
血液 溶血性貧血、白血球増多、血小板減少
肝臓 肝機能障害(AST(GOT)・ALT(GPT)・Al-Pの上昇等)
体液・電解質 浮腫、低カリウム性アルカローシス、血圧上昇等
中心性漿液性網脈絡膜症等による網膜障害、眼球突出等
皮膚 多毛、脱毛、ざ瘡、色素沈着、皮下溢血、紫斑、線条、そう痒感、発汗異常、顔面紅斑、創傷治癒障害、皮膚菲薄化・脆弱化、脂肪織炎
過敏症 発疹、光線過敏症等
精神神経系 鎮静、神経過敏、焦燥感、多幸症、複視、頭痛、めまい、耳鳴、前庭障害、情緒不安、振戦、感覚異常、ヒステリー、神経炎、協調異常、不眠、眠気、頭重感
内分泌 月経異常、糖尿等
筋・骨格 筋肉痛、関節痛等
脂質・蛋白質代謝 満月様顔貌、野牛肩、窒素負平衡、脂肪肝等
消化器 口渇、胸やけ、腹部膨満感、食欲不振、便秘、腹痛、悪心・嘔吐、食欲亢進、下痢等
泌尿器 頻尿、排尿困難、尿閉、ステロイド腎症等
循環器 低血圧、心悸亢進、頻脈、期外収縮
呼吸器 鼻及び気道の乾燥、気管分泌液の粘性化、喘鳴、鼻閉
その他 発熱、疲労感、精子数及びその運動性の増減、胸痛、倦怠感、体重増加

上記は、あくまで主要なものであり、全てを記載したものではありません。

上記以外でも、気になる症状がある場合には、医師か薬剤師と相談してください。

また、持病やアレルギーのある方は、本薬との併用に際して医師か薬剤師と相談してください。

以下の方は、基本的に禁忌です。

・適応、症状を考慮し、他の治療法によって十分に
 治療効果が期待できる場合には、本剤を投与しないこと。
 また、局所的投与で十分な場合には局所療法を行うこと。
・緑内障の方
・前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患のある方
・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方

以下の方は、原則禁忌です。

・精神病の方
・単純疱疹性角膜炎の方
・後嚢白内障の方
・高血圧症の方
・電解質異常のある方
・血栓症の方
・最近行った内臓の手術創のある方
・急性心筋梗塞を起こした方
・有効な抗菌剤の存在しない感染症、全身の真菌症の方
・結核性疾患の方
・消化性潰瘍の方


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