マインベース副作用

マインベースは、クラリスロマイシンを主成分とする、マクロライド系抗生物質製剤です。
200mgタイプがあります。
マインベースは、セオリアファーマ株式会社、武田薬品工業株式会社から販売されております。

マクロライド系抗生物質製剤マインベース錠(クラリスロマイシン)の副作用としては、以下の様な項目や症状等が想定されています。

重大・重篤なレベルのものとしては、以下の様な事項の症状が想定されております。
重大な副作用一覧
副作用名称 想定症状など
心室頻拍(Torsades de pointesを含む) 心室期外収縮が引き金で突然、発作的な頻拍になる不整脈等
心室細動 頻脈、胸の痛み、息切れ、動悸、発熱、吐き気、嘔吐、痙攣(けいれん)、不整脈、脈拍喪失、意識消失、全身痙攣(ぜんしんけいれん)、無呼吸・あえぎ呼吸(死戦期呼吸、下顎呼吸)、心停止等
ショック 血圧低下に伴う失神、意識消失、チアノーゼ、呼吸困難、胸内苦悶、冷感、嘔吐、顔が赤くなる、痒み、蕁麻疹(じんましん)、しびれ、動悸、息切れ等
アナフィラキシー様症状 紅斑、悪寒、口腔咽頭浮腫、口内の違和感、かゆみ、くしゃみ、顔面紅潮、熱感、吐き気、嘔吐、尿意、便意、そう痒感、全身発赤、顔面・喉頭浮腫、呼吸困難、血圧低下、喘鳴、血管浮腫、不快感、眩暈、耳鳴、発汗等
QT延長 脈が乱れる、立ち眩み、意識を失う等
黄疸 嘔気・嘔吐、食欲不振、倦怠感、そう痒等、皮膚・白目が黄色くなる、下痢、全身の脱力感、38〜39度の発熱、ぶつぶつ状の発疹等
肝不全 黄疸、出血傾向、腹水、脱力感、肝性脳症、全身の健康状態の悪化、吐き気や食欲不振等
劇症肝炎 白眼・皮膚が黄色くなる、発熱、吐き気、全身がだるい、AST (GOT)、ALT (GPT)、γ-GTP、Al-Pの著しい上昇等
肝機能障害 倦怠感の増大、食欲低下、呼吸困難、吐き気、常に眠い、黄疸、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、総ビリルビン等の上昇等
尿細管間質性腎炎 発熱、湿疹、関節痛、 腎臓の腫れによる腰痛等
アレルギー性紫斑病 赤い湿疹(内出血した青あざ様の紫斑)、浮腫、血尿、蛋白尿、関節の腫れや痛み、腹痛や嘔吐、下痢、下血、吐血、出血斑等
薬剤性過敏症症候群(DIHS) 広範囲の皮膚が赤くなる、発疹、高熱(38℃以上)、喉(のど)の痛み、全身がだるい、食欲不振、リンパ節の腫れ、肝機能障害等の臓器障害、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルスの再活性化等
白血球減少 風邪等の感染症にかかりやすい、風邪等が治りにくい
無顆粒球症 発熱、咽頭痛、倦怠感、口内炎等
溶血性貧血 赤い尿、皮膚や白目が黄色くなる、発熱、貧血等
血小板減少(血小板減少症) 手足に赤い点(点状出血)、あざ、鼻血、歯茎の出血等
汎血球減少 全身がだるい、階段等を上る際の息切れ、動悸、頭重、頭痛、めまい、鼻血、耳鳴り、皮下出血、歯茎の出血等
中毒性表皮壊死融解症(Toxic EpidermalNecrolysis:TEN) からだがだるい、関節の痛み、皮膚が焼けるように痛む、全身の赤い斑点と破れやすい水ぶくれ(水疱)、発熱、食欲不振口内が荒れる等
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群) 高熱、陰部の痛み、関節の痛み、ひどい口内炎、唇や口内のただれ、発熱、皮膚がまだら模様に赤くなる、皮膚に水脹れが出る(各種皮膚障害)、中央にむくみをともなった赤い斑点、赤い発疹、まぶたや眼の充血、結膜のただれ、食欲不振、からだがだるい等
間質性肺炎 発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多、動悸、息切れ等
出血性大腸炎 急激な腹痛、下痢が止まらない、血便、血性下痢等
PIE症候群 動悸、息切れ、発熱、咳等
横紋筋融解症 手足肩を中心とした筋肉痛・こわばり、手足のしびれ、赤褐色の尿、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等、急激な腎機能悪化を伴う
偽膜性大腸炎(クロストリジウム性大腸炎) 発熱、頻回の下痢、激しい腹痛、血液便、下血等
痙攣(けいれん) 全身の筋肉がピクピクする、しびれ、チクチクと痛む、瞬間うとうとと眠くなる、失神、錯乱、脱力、膀胱の調節機能の消失、興奮状態が継続する、怒りっぽい、ぼんやりする、よろめく、吐き気、めまい、下肢コントロール不能、筋肉の付随現象等
急性腎不全 尿量減少、尿が赤みがかる、眼がはれぼったい、疲れやすい、からだがだるい、腹痛、吐き気、下痢、脱力感、関節の痛み、頭痛、顔や手足のむくみ、息苦しい、意識の低下等

上記の様な症状が現れた場合には、速やかに医師か薬剤師と相談してください。

重大な副作用は、滅多にありませんが、投薬開始時の初期症状には、注意が必要です。

その他のものとしては、以下の様な事項が想定されております。
その他の副作用一覧
部位名称等 副作用名称、症状
精神神経系 めまい、頭痛、不眠、幻覚、失見当識、意識障害、せん妄、躁病、眠気、振戦、しびれ(感)
過敏症 発疹、そう痒感
感覚器 味覚異常(にがみ等)、耳鳴、聴力低下、嗅覚異常
消化器 悪心、嘔吐、胃部不快感、腹部膨満感、腹痛、下痢、食欲不振、軟便、口内炎、舌炎、舌変色、口腔内びらん、胸やけ、口渇、歯牙変色
肝臓 AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、γ-GTP上昇、LDH上昇、Al-P上昇
筋・骨格 筋肉痛
血液 好酸球増多
その他 けん怠感、浮腫、カンジダ症、動悸、発熱、CK(CPK)上昇、脱毛、頻尿、低血糖


後天性免疫不全症候群(エイズ)に伴う播種性マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症を対象とした時の副作用
その他の副作用一覧
部位名称等 副作用名称、症状
皮膚 発疹、そう痒感、斑状丘疹状皮疹、ざ瘡、帯状疱疹、紫斑皮疹、光線過敏性反応、発汗
精神神経系 不眠症、頭痛、めまい、激越、神経過敏症、感覚異常、痙攣、妄想、幻覚、運動過多、躁病反応、偏執反応、末梢神経炎、精神病
感覚器 味覚減退、味覚倒錯、難聴、耳鳴、味覚喪失、結膜炎
消化器 下痢、悪心、食欲不振、腹痛、嘔吐、逆流性食道炎、鼓腸放屁、消化不良、便秘、おくび、口渇、舌炎、舌変色
腎臓 急性腎不全、腎機能障害、BUN上昇、クレアチニン上昇
生殖器 子宮頸部上皮異形成、膣カンジダ症
筋・骨格 筋肉痛、関節痛
血液 白血球減少、貧血、再生不良性貧血、好中球減少、骨髄機能不全
肝臓 肝機能異常、γ-GTP上昇、Al-P上昇、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、胆汁うっ滞性黄疸、肝炎、ビリルビン上昇
その他 高脂血症、トリグリセリド上昇、高尿酸血症、低カリウム血症、徐脈、無力症、アミラーゼ上昇、カンジダ症、疼痛、しゃっくり、発熱、胸痛、さむけ、酵素上昇


ヘリコバクター・ピロリ感染症に対する除菌療法(3剤併用)時の副作用
その他の副作用一覧
部位名称等 副作用名称、症状
肝臓 AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、LDH上昇、γ-GTP上昇、Al-P上昇、ビリルビン上昇
過敏症 発疹、そう痒
消化器 下痢、軟便、味覚異常、腹痛、腹部膨満感、口内炎、便秘、食道炎、口渇、悪心、舌炎、胃食道逆流、胸やけ、十二指腸炎、嘔吐、痔核、食欲不振
血液 好中球減少、好酸球増多、貧血、白血球増多、血小板減少
精神神経系 頭痛、しびれ感、めまい、眠気、不眠、うつ状態
その他 尿蛋白陽性、トリグリセリド上昇、総コレステロール上昇・減少、尿糖陽性、尿酸上昇、けん怠感、熱感、動悸、発熱、QT延長、カンジダ症、浮腫、血圧上昇、霧視

上記は、あくまで主要なものであり、全てを記載したものではありません。

上記以外でも、気になる症状がある場合には、医師か薬剤師と相談してください。

また、持病やアレルギーのある方は、本薬との併用に際して医師か薬剤師と相談してください。

以下の方は、基本的に禁忌です。

・ピモジド、エルゴタミン含有製剤、タダラフィル(アドシルカ)を投与中の方
・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方
・肝臓又は腎臓に障害のある方で、コルヒチンを投与中の方

以下の薬剤との併用は、基本的に禁忌です。

・タダラフィル(アドシルカ)
・ピモジド(オーラップ)
・エルゴタミン(エルゴタミン酒石酸塩、ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩)含有製剤(クリアミン、ジヒデルゴット)


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