ミノトーワ副作用

ミノトーワは、ミノサイクリン塩酸塩を主成分とする、テトラサイクリン系抗生物質です。
錠剤としては、50mgと100mgの2つの種類があります。
ミノトーワは、東和薬品株式会社から販売されております。

テトラサイクリン系抗生物質ミノトーワ錠の副作用としては、以下の様な項目や症状等が想定されています。

重大・重篤なレベルのものとしては、以下の様な事項の症状が想定されております。
重大な副作用一覧
副作用名称 想定症状など
ショック 血圧低下に伴う失神、意識消失、チアノーゼ、呼吸困難、胸内苦悶、冷感、嘔吐、顔が赤くなる、痒み、蕁麻疹(じんましん)、しびれ、動悸、息切れ等
アナフィラキシー様症状 紅斑、悪寒、口腔咽頭浮腫、口内の違和感、かゆみ、くしゃみ、顔面紅潮、熱感、吐き気、嘔吐、尿意、便意、そう痒感、全身発赤、顔面・喉頭浮腫、呼吸困難、血圧低下、喘鳴、血管浮腫、不快感、眩暈、耳鳴、発汗等
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群) 高熱、陰部の痛み、関節の痛み、ひどい口内炎、唇や口内のただれ、発熱、皮膚がまだら模様に赤くなる、皮膚に水脹れが出る(各種皮膚障害)、中央にむくみをともなった赤い斑点、赤い発疹、まぶたや眼の充血、結膜のただれ、食欲不振、からだがだるい等
紅皮症(剥脱性皮膚炎) 39〜40度の高熱、顔に発疹、全身の皮膚が赤い、皮膚のカスがよく落ちる等
SLE様症状(全身性エリテマトーデス様症状、全身性紅斑性狼瘡様症状、ループス様症候群)の増悪 筋肉や関節が痛む、体や顔が赤くなる、赤い斑点ができる、発熱、手足や首の付け根のリンパ節が腫れる等の症状の悪化
中毒性表皮壊死融解症(Toxic EpidermalNecrolysis:TEN) からだがだるい、関節の痛み、皮膚が焼けるように痛む、全身の赤い斑点と破れやすい水ぶくれ(水疱)、発熱、食欲不振口内が荒れる等
薬剤性過敏症症候群(DIHS) 広範囲の皮膚が赤くなる、発疹、高熱(38℃以上)、喉(のど)の痛み、全身がだるい、食欲不振、リンパ節の腫れ、肝機能障害等の臓器障害、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルスの再活性化等
重篤な肝機能障害 発熱、腹痛、肝腫大、肝不全、肝壊死、肝炎、黄疸等
呼吸困難 息切れ、心臓の脈拍が上がる、胸部の痛み、手足が冷たい、倦怠感等
血液障害 貧血、出血傾向(皮下、粘膜、臓器)、赤芽球癆(せきがきゅうろう)、汎血球減少、無顆粒球症、顆粒球減少、白血球減少、血小板減少、赤血球減少等
間質性肺炎 発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多、動悸、息切れ等
出血性腸炎 激しい腹痛、血が混ざった便、吐き気、嘔吐(おうと)、発熱等
偽膜性大腸炎(クロストリジウム性大腸炎) 発熱、頻回の下痢、激しい腹痛、血液便、下血等
PIE症候群 動悸、息切れ、発熱、咳等
急性腎不全 尿量減少、尿が赤みがかる、眼がはれぼったい、疲れやすい、からだがだるい、腹痛、吐き気、下痢、脱力感、関節の痛み、頭痛、顔や手足のむくみ、息苦しい、意識の低下等
間質性腎炎 発熱、間接の痛み、吐き気、下痢、尿が濁る等
膵炎 胃周辺の急な激しい痛み、吐き気、背中の痛み、嘔吐(おうと)等
意識障害 吐き気、食欲不振、腹痛、下痢、強い倦怠感、意識レベルの低下、意識消失等
精神神経障害 間代性痙攣(けいれん)、昏迷、錯乱、運動障害、物忘れ、集中力の低下、頭痛、便秘、排尿障害等
痙攣(けいれん) 全身の筋肉がピクピクする、しびれ、チクチクと痛む、瞬間うとうとと眠くなる、失神、錯乱、脱力、膀胱の調節機能の消失、興奮状態が継続する、怒りっぽい、ぼんやりする、よろめく、吐き気、めまい、下肢コントロール不能、筋肉の付随現象等

上記の様な症状が現れた場合には、速やかに医師か薬剤師と相談してください。

重大な副作用は、滅多にありませんが、投薬開始時の初期症状には、注意が必要です。

その他のものとしては、以下の様な事項が想定されております。
その他の副作用一覧
部位名称等 副作用名称、症状
精神神経系 めまい感、頭痛、しびれ感
過敏症 発疹、発熱、浮腫(四肢、顔面)、蕁麻疹(じんましん)
皮膚 色素沈着(皮膚・爪・粘膜)、光線過敏症
肝臓 AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇等肝機能検査値異常、黄疸
血液 好酸球増多
消化器 腹痛、悪心、食欲不振、胃腸障害、嘔吐、下痢、舌炎、便秘、口内炎、味覚異常、肛門周囲炎、歯牙着色
腎臓 BUN上昇
ビタミン欠乏症 ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症、出血傾向等)、ビタミンB群欠乏症状(舌炎、口内炎、食欲不振、神経炎等)
感覚器 耳鳴
頭蓋内圧上昇 頭蓋内圧上昇に伴う症状(嘔吐、頭痛、複視、うっ血乳頭、大泉門膨隆等)
菌交代症 菌交代症に基づく新しい感染症
その他 けん怠感、関節痛
過量投与 肝障害(黄疸、脂肪肝等)

上記は、あくまで主要なものであり、全てを記載したものではありません。

上記以外でも、気になる症状がある場合には、医師か薬剤師と相談してください。

また、持病やアレルギーのある方は、本薬との併用に際して医師か薬剤師と相談してください。

以下の方は、基本的に禁忌です。

・テトラサイクリン系薬剤に対し過敏症の既往歴のある方


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