タミフル副作用

抗インフルエンザウィルス薬タミフル(オセルタミビルリン酸塩)の主な副作用は、腹痛、下痢、嘔気などがあります。

タミフルの副作用としては、以下の様な項目や症状等が想定されています。

重大・重篤なレベルのものとしては、以下の様な事項の症状が想定されております。
重大な副作用一覧
副作用名称 想定症状など
ショック 顔が赤くなる、痒み、蕁麻疹(じんましん)、しびれ、動悸、息切れ等
アナフィラキシー様症状 口内の違和感、かゆみ、くしゃみ、顔面紅潮、熱感、吐き気、嘔吐、尿意、便意、、顔面・喉頭浮腫、呼吸困難、血圧低下等
肺炎 咳、発熱、喉の痛み、喉の腫れ、息切れ等
劇症肝炎 白眼・皮膚が黄色くなる、発熱、吐き気、全身がだるい、AST (GOT)、ALT (GPT)、γ-GTP、Al-Pの著しい上昇等
肝機能障害 倦怠感の増大、食欲低下、呼吸困難、吐き気、常に眠い、黄疸等
黄疸 皮膚・白目が黄色くなる、下痢、全身の脱力感、38〜39度の発熱、ぶつぶつ状の発疹等
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群) 皮膚がまだら模様に赤くなる、皮膚に水脹れが出る(各種皮膚障害)、発熱、関節の痛み、目の充血等
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN) 皮膚が赤くなる、皮膚が焼けるように痛む、皮膚に水脹れが出る(各種皮膚障害)、発熱、口内が荒れる等
急性腎不全 尿量減少、尿が赤みがかる、腹痛、吐き気、下痢、脱力感、関節の痛み、顔や手足のむくみ等
白血球減少、血小板減少 風邪等の感染症にかかりやすい、風邪等が治りにくい
血小板減少 手足に赤い点(点状出血)、あざ、鼻血、歯茎の出血等
意識障害 吐き気、食欲不振、腹痛、下痢、強い倦怠感等
異常行動 転落、飛び降り等
譫妄(せんもう) イライラ、疲れが取れない、不眠、強い倦怠感、下痢、動悸等
幻覚 実在しないものが聴こえる(幻聴)、見える(幻視)、感じる(体感幻覚)等
妄想 現実では間違っていることを事実と思い込む等
痙攣(けいれん) 興奮状態が継続する、怒りっぽい、ぼんやりする、よろめく、吐き気、めまい、下肢コントロール不能、筋肉の付随現象等
出血性大腸炎 急激な腹痛、下痢が止まらない、血便、血性下痢等

上記の様な症状が現れた場合には、速やかに医師か薬剤師と相談してください。

重大な副作用は、滅多にありませんが、投薬開始時の初期症状には、注意が必要です。

その他のものとしては、以下の様な事項が想定されております。
その他の副作用一覧
部位名称等 副作用名称、症状
皮膚 皮下出血、紅斑(多形紅斑を含む)、そう痒症、発疹、蕁麻疹(じんましん)
消化器 口唇炎、血便、メレナ、吐血、消化性潰瘍、下痢、腹痛、悪心、嘔吐、口内炎(潰瘍性を含む)、食欲不振、腹部膨満感、口腔内不快感、便異常
精神神経系 激越、振戦、悪夢、めまい、頭痛、不眠症、傾眠、嗜眠、感覚鈍麻
循環器 上室性頻脈、心室性期外収縮、心電図異常(ST上昇)、動悸
肝臓 ALT (GPT)増加、γ - GTP増加、Al-P増加、AST(GOT) 増加
腎臓 血尿、蛋白尿
血液 好酸球数増加
呼吸器 気管支炎、咳嗽、鼻出血
過量投与 嘔気、嘔吐、めまい(浮動性眩暈)

上記は、あくまで主要なものであり、全てを記載したものではありません。

上記以外でも、もし、気になる症状がある場合には、医師か薬剤師と相談してください。

また、持病やアレルギーのある方は、本薬との併用に際して医師か薬剤師と相談してください。

10歳以上の未成年の方につきましては、因果関係は不明ですが、タミフル服用後、異常行動を起こし、転落等の事故が報告されています。

上記の理由により、この年代の方につきましては、原則禁忌となっております。
但し、合併症や、既往歴等によりハイリスク患者と判断される場合を除きます。

さらに、小児・未成年者につきましては、何らかの事故の予防対策として、タミフル服用が開始された場合には、

 @異常行動が発生する可能性があることを認識する
 A自宅で療養する場合、最低2日間は、小児・
  未成年者が一人にならない様注意する

以上のことを踏まえ、患者・家族は治療に伴い注意が必要です。

但し、上記の症状は、インフルエンザ脳症等によっても、同様に現れると言う報告もあります。


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