リーマス副作用

リーマスは、炭酸リチウムを主成分とする、躁病・躁状態治療剤です。
大正製薬株式会社から、製造販売されております。
錠剤としては、100mgと200mgの2種類があります。

躁病・躁状態治療剤リーマス錠(炭酸リチウム)の主な副作用には、振戦、口渇、下痢などがあります。

リーマスの副作用としては、以下の様な項目や症状等が想定されています。

重大・重篤なレベルのものとしては、以下の様な事項の症状が想定されております。
重大な副作用一覧
副作用名称 想定症状など
リチウム中毒 食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢等の消化器症状、振戦、傾眠、錯乱等の中枢神経症状、運動障害、運動失調等の運動機能症状、発熱、発汗等の全身症状、中毒進行に伴い、急性腎不全により電解質異常、全身けいれん、ミオクローヌス等
悪性症候群(Syndrome malin) 無動緘黙(むどうかんもく:無言症。無動無言状態のこと)、強度の筋強剛(きんきょうごう:筋肉のこわばり)、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等の症状が現れ、その後、発熱する場合がある。抗精神病剤と併用した際に現れることが多い
徐脈 脈拍数が平均値より低い(1分間に60回以下)、動悸、脈が飛ぶ、数秒以上の心臓の停止等
腎性尿崩症 全身のだるさ、喉の渇き、多飲、頻尿(多尿)、電解質濃度の異常
痴呆様症状 物忘れ、ロレツがまわらない、見当識障害(時間・場所を間違える、人の判断がつかない等)、手足の震え、歩行困難、自発性の低下等
意識障害 吐き気、食欲不振、腹痛、下痢、強い倦怠感、意識レベルの低下、意識消失等

上記の様な症状が現れた場合には、速やかに医師か薬剤師と相談してください。

重大な副作用は、滅多にありませんが、投薬開始時の初期症状には、注意が必要です。

その他のものとしては、以下の様な事項が想定されております。
その他の副作用一覧
部位名称等 副作用名称、症状
精神神経系 めまい、眠気、言語障害、頭痛、発熱、不眠、脳波異常(基礎波の徐波化等)、知覚異常、記憶障害、焦躁感、失禁、悪寒、耳鳴、一過性暗点、ブラックアウト発作、情動不安
消化器 腹痛、便秘、唾液分泌過多、胃腸障害
循環器 心電図異常、血圧低下、頻脈、不整脈、末梢循環障害
血液 白血球増多
泌尿器 多尿、排尿困難、乏尿、頻尿、腎機能異常、蛋白尿
内分泌系 甲状腺機能異常(T3、T4及びPBIの低下、甲状腺131I摂取率の増加及びTRH負荷後のTSH分泌反応の増大)、非中毒性甲状腺腫、粘液水腫、甲状腺中毒症
中枢神経系 振戦、運動障害、緊張亢進・低下、腱反射亢進、筋攣縮、運動過少、舞踏病様アテトーシス、頭蓋内圧亢進
皮膚 皮疹、そう痒感、毛嚢炎、下肢潰瘍、毛髪の乾燥及び粗毛化、乾癬又はその悪化
肝臓 肝機能異常
その他 脱力・けん怠感、浮腫、体重増加・減少、性欲減退、血糖上昇、脱水、上皮小体機能亢進症
過量投与 リチウム中毒

上記は、あくまで主要なものであり、全てを記載したものではありません。

上記以外でも、気になる症状がある場合には、医師か薬剤師と相談してください。

また、持病やアレルギーのある方は、本薬との併用に際して医師か薬剤師と相談してください。

以下の方は、基本的に禁忌です。

・てんかん等の脳波異常のある方
・妊婦又は妊娠している可能性のある方
・重篤な心疾患のある方
・リチウムの体内貯留を起こしやすい状態にある方
 ・腎障害のある方
 ・衰弱又は脱水状態にある方
 ・発熱、発汗又は下痢を伴う疾患のある方
 ・食塩制限されている方


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