リリカカプセル副作用

リリカカプセルは、プレガバリンを主成分とする、疼痛治療剤(末梢性神経障害性疼痛・線維筋痛症)です。
リリカカプセルは、ファイザー株式会社、エーザイ株式会社から販売されております。

疼痛治療剤(末梢性神経障害性疼痛・線維筋痛症)リリカカプセル(プレガバリン)の主な副作用には、対象疾患により以下の症状が想定されています。

帯状疱疹後神経痛の方
浮動性めまい、傾眠、浮腫等

糖尿病性末梢神経障害に伴う疼痛の方
傾眠、浮動性めまい、浮腫等

線維筋痛症の方
傾眠、浮動性めまい、体重増加等

リリカカプセルの副作用としては、以下の様な項目や症状等が想定されています。

重大・重篤なレベルのものとしては、以下の様な事項の症状が想定されております。
重大な副作用一覧
副作用名称 想定症状など
めまい グルグル目が回る、吐き気・嘔吐、耳が聞こえづらくなる(難聴)、フワフワふらつく、まっすぐ歩けない、姿勢を保つのが難しい、頭痛、顔面や手足のしびれ、運動麻痺(まひ)、クラッとする、時に目の前が暗くなる、失神する等
傾眠(過眠) 昼夜問わず眠くなり眠ってしまう、叩いたり声を掛けたりすることで目を覚ます、目を覚ましても又眠ってしまう等
失神
意識消失(意識喪失)
めまい、立ちくらみ、顔面蒼白、動悸の高まり、胸の痛み、胸部不快感等
心不全 息苦しい、むくみ、頻尿、起座呼吸(起き上がって深く急な呼吸)、疲労感、体力の低下、眠気、錯乱、見当識障害、足、足首、脚、肝臓、腹部に体液がたまり腫れる・むくみが出る、吐き気、食欲不振、息切れ、あえぐ、喘鳴(ぜんめい)等
肺水腫 急激な呼吸困難、胸部痛、嘔吐、不整脈、下痢、発汗、ピンク又は白い泡状の痰
横紋筋融解症 手足肩を中心とした筋肉痛・こわばり、手足のしびれ、赤褐色の尿、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等、急激な腎機能悪化を伴う
腎不全 むくみ、尿が出にくい、尿毒症等
血管浮腫 呼吸が苦しい、会話が不自由、顔面・口唇・咽頭・舌の腫脹等
低血糖(低血糖症状) 脱力感、冷や汗、急激な空腹感、悪寒、動悸、手の震え、集中力低下、痙攣、意識障害、低血糖性昏睡に至る例の報告もある
間質性肺炎 発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多、動悸、息切れ等
ショック 血圧低下に伴う失神、意識消失、チアノーゼ、呼吸困難、胸内苦悶、冷感、嘔吐、顔が赤くなる、痒み、蕁麻疹(じんましん)、しびれ、動悸、息切れ等
アナフィラキシー様症状 紅斑、悪寒、口腔咽頭浮腫、口内の違和感、かゆみ、くしゃみ、顔面紅潮、熱感、吐き気、嘔吐、尿意、便意、そう痒感、全身発赤、顔面・喉頭浮腫、呼吸困難、血圧低下、喘鳴、血管浮腫、不快感、眩暈、耳鳴、発汗等
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群) 高熱、陰部の痛み、関節の痛み、ひどい口内炎、唇や口内のただれ、発熱、皮膚がまだら模様に赤くなる、皮膚に水脹れが出る(各種皮膚障害)、中央にむくみをともなった赤い斑点、赤い発疹、まぶたや眼の充血、結膜のただれ、食欲不振、からだがだるい等
多形紅斑(たけいこうはん) 手の甲・足の甲・肘・膝などの四肢伸側に左右対称に多発する円形の紅斑、発熱、痛み等

上記の様な症状が現れた場合には、速やかに医師か薬剤師と相談してください。

重大な副作用は、滅多にありませんが、投薬開始時の初期症状には、注意が必要です。

その他のものとしては、以下の様な事項が想定されております。
その他の副作用一覧
部位名称等 副作用名称、症状
血液及びリンパ系障害 好中球減少症、白血球減少症、血小板減少症
代謝及び栄養障害 食欲不振、食欲亢進、高脂血症、高血糖
精神障害 不眠症、錯乱、失見当識、多幸気分、幻覚、異常な夢、うつ病、落ち着きのなさ、気分動揺、抑うつ気分、無感情、不安、リビドー消失、睡眠障害、思考異常、離人症、無オルガズム症、激越、喚語困難、リビドー亢進、パニック発作、脱抑制
神経系障害 浮動性めまい、頭痛、平衡障害、運動失調、振戦、注意力障害、嗜眠、記憶障害、健忘、構語障害、錯感覚、感覚鈍麻、協調運動異常、鎮静、認知障害、ミオクローヌス、反射消失、ジスキネジー、精神運動亢進、体位性めまい、知覚過敏、味覚異常、灼熱感、失神、精神的機能障害、会話障害、昏迷、嗅覚錯誤、書字障害
眼障害 霧視、複視、視力低下、視覚障害、網膜出血、視野欠損、眼部腫脹、眼痛、眼精疲労、流涙増加、光視症、斜視、眼乾燥、眼刺激、散瞳、動揺視、深径覚の変化、視覚の明るさ、眼振、角膜炎
耳及び迷路障害 回転性めまい、耳鳴、聴覚過敏
心臓障害 動悸、第一度房室ブロック、頻脈、洞性不整脈、洞性徐脈、心室性期外収縮、洞性頻脈
血管障害 高血圧、ほてり、低血圧
呼吸器、胸郭及び縦隔障害 呼吸困難、鼻咽頭炎、咳嗽、いびき、鼻出血、鼻炎、鼻乾燥、鼻閉、咽喉絞扼感
胃腸障害 便秘、悪心、下痢、嘔吐、腹痛、腹部膨満、鼓腸、消化不良、胃不快感、口内炎、流涎過多、胃食道逆流性疾患、膵炎、舌腫脹、腹水、嚥下障害
皮膚及び皮下組織障害 発疹、そう痒症、眼窩周囲浮腫、湿疹、多汗症、冷汗、蕁麻疹、脱毛、丘疹
筋骨格系及び結合組織障害 関節腫脹、筋力低下、筋痙縮、四肢痛、背部痛、筋肉痛、重感、関節痛、筋骨格硬直
腎及び尿路障害 尿失禁、排尿困難、乏尿、尿閉
生殖系及び乳房障害 乳房痛、勃起不全、女性化乳房、射精遅延、性機能不全、無月経、乳房分泌、月経困難症、乳房肥大
全身障害及び投与局所様態 浮腫、口渇、疲労、歩行障害、顔面浮腫、異常感、無力症、圧痕浮腫、疼痛、倦怠感、胸痛、発熱、冷感、悪寒、易刺激性、酩酊感、胸部絞扼感
傷害、中毒及び処置合併症 転倒・転落
肝胆道系障害 肝機能異常
臨床検査 体重増加、血中CPK(CK)増加、血中クレアチニン増加、血中アミラーゼ増加、AST(GOT)増加、ALT(GPT)増加、体重減少、血中尿酸増加、血中カリウム減少
過量投与 情動障害、傾眠、錯乱状態、抑うつ、激越、落ち着きのなさ

上記は、あくまで主要なものであり、全てを記載したものではありません。

上記以外でも、気になる症状がある場合には、医師か薬剤師と相談してください。

また、持病やアレルギーのある方は、本薬との併用に際して医師か薬剤師と相談してください。

以下の方は、基本的に禁忌です。

・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方


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