ドネペジル塩酸塩副作用

ドネペジル塩酸塩錠は、ドネペジルを主成分とする、アルツハイマー型認知症治療剤です。
軽度、中等度のアルツハイマー型認知症で、認知症症状の進行を抑制するために利用されております。
ドネペジル塩酸塩錠は、大日本住友製薬株式会社、富士フイルムファーマ株式会社、日本ジェネリック株式会社、興和株式会社、興和ジェネリック株式会社、日本薬品工業株式会社、鶴原製薬株式会社、共和薬品工業株式会社、日本ケミファ株式会社、サンド株式会社、テバ製薬株式会社、田辺製薬販売株式会社、田辺三菱製薬株式会社、東和薬品株式会社、マイラン製薬株式会社、杏林製薬株式会社、キョーリンリメディオ株式会社、科研製薬株式会社、シオノケミカル株式会社、大正薬品工業株式会社、日医工株式会社、サノフィ・アベンティス株式会社、MeijiSeikaファルマ株式会社、辰巳化学株式会社、ニプロファーマ株式会社、沢井製薬株式会社、高田製薬株式会社、日新製薬株式会社、株式会社ビオメディクス、第一三共エスファ株式会社、第一三共株式会社、株式会社 陽進堂、ザイダスファーマ株式会社、大原薬品工業株式会社などから製造販売されております。

アルツハイマー型認知症治療剤ドネペジル塩酸塩錠の副作用としては、以下の様な項目や症状等が想定されています。

重大・重篤なレベルのものとしては、以下の様な事項の症状が想定されております。
重大な副作用一覧
副作用名称 想定症状など
失神
意識消失(意識喪失)
めまい、立ちくらみ、顔面蒼白、動悸の高まり、胸の痛み、胸部不快感等
QT延長 脈が乱れる、立ち眩み、意識を失う等
心ブロック 自覚症状は余りない。心房から心室への電気信号伝達の遅滞、心拍数の低下、心拍リズムが不正等
心筋梗塞 突然の左前胸部圧迫感、狭心痛、嘔吐、吐き気、ショック状態等
心不全 息苦しい、むくみ、頻尿、起座呼吸(起き上がって深く急な呼吸)、疲労感、体力の低下、眠気、錯乱、見当識障害、足、足首、脚、肝臓、腹部に体液がたまり腫れる・むくみが出る、吐き気、食欲不振、息切れ、あえぐ、喘鳴(ぜんめい)等
徐脈 脈拍数が平均値より低い(1分間に60回以下)、動悸、脈が飛ぶ、数秒以上の心臓の停止等
消化性潰瘍 胃のもたれ、吐き気、痛み、空腹時のみぞおちの痛み、便が黒い等
消化管出血 血を吐く(吐血)、黒いタール便(メレナ)、貧血、疲れやすい、顔が青白い、脈が速くなる、低血圧、尿量の減少、手足が汗ばむ、手足が冷たい、意識混濁、見当識障害、眠気等
十二指腸潰瘍穿孔(じゅうにしちょうかいよう・せんこう) 無症状、疼痛、胸やけ、げっぷ、その他膨満感、重圧感、食欲不振、悪心、嘔吐、吐・下血等
肝機能障害 倦怠感の増大、食欲低下、呼吸困難、吐き気、常に眠い、黄疸、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、総ビリルビン等の上昇等
黄疸 嘔気・嘔吐、食欲不振、倦怠感、そう痒等、皮膚・白目が黄色くなる、下痢、全身の脱力感、38〜39度の発熱、ぶつぶつ状の発疹等
肝炎 白目や皮膚が黄色くなる、高熱、倦怠感増大、黄色い尿、淡黄色の便等
脳性発作 てんかん、痙攣(けいれん)等
錐体外路障害(すいたいがいろしょうがい) 寡動、運動失調、ジスキネジア(口周辺や舌の異常な運動、舌のもつれ、手足が勝手に動く)、ジストニア(顔や首の強いこわばり、首がそり返る、ひきつけ、けいれん、目が正面を向かない、目の玉がクルクル回る、眼球上転)、振戦、不随意運動、歩行異常、姿勢異常、言語障害、パーキンソン様症状、アカシジア(ソワソワ落ち着かない、じっとできない、動き回りたくなる、少し動き回ると楽になる)等
脳出血 激しい頭痛、吐き気、嘔吐、意識障害、半身麻痺、しびれ等
脳血管障害 手足に力が入らない、手足のしびれ、麻痺、重いめまい、激しい頭痛、ろれつが回らない、言葉が一瞬出なくなる、ものが二重に見える、歩行困難、言語障害、顔半分が麻痺、片目が見えない、寝たきり、失語、失認、失行、半側空間無視、意識障害等
悪性症候群 無動緘黙(むどうかんもく:無言症。無動無言状態のこと)、強度の筋強剛(きんきょうごう:筋肉のこわばり)、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等の症状が現れ、その後、発熱する場合がある。抗精神病剤と併用した際に現れることが多い
呼吸困難 息切れ、心臓の脈拍が上がる、胸部の痛み、手足が冷たい、倦怠感等
横紋筋融解症 手足肩を中心とした筋肉痛・こわばり、手足のしびれ、赤褐色の尿、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等、急激な腎機能悪化を伴う
急性腎不全 尿量減少、尿が赤みがかる、眼がはれぼったい、疲れやすい、からだがだるい、腹痛、吐き気、下痢、脱力感、関節の痛み、頭痛、顔や手足のむくみ、息苦しい、意識の低下等
急性膵炎 上腹部痛(みぞおち、左上腹部、背部等)、吐き気、嘔吐、腹部膨満感(ふくぶぼうまんかん)、食欲不振、発熱、意識障害、ショック状態(蒼白、血圧低下など)、押されると痛みが強い(圧痛)、押されると腹部が硬くなる(筋性防御(きんせいぼうぎょ))等
原因不明の突然死 前駆症状なしに突然病気が発症し24時間以内に死亡する等

上記の様な症状が現れた場合には、速やかに医師か薬剤師と相談してください。

重大な副作用は、滅多にありませんが、投薬開始時の初期症状には、注意が必要です。
※ご参考※
最近、私の周囲で睡眠薬を使わずに眠れると話題になっているサプリを睡眠薬をやめる方法で、ご紹介しております。私も実際に体感しグッスリ眠れる様になりました。ぜひおためしください。

その他のものとしては、以下の様な事項が想定されております。
その他の副作用一覧
部位名称等 副作用名称、症状
精神神経系 興奮、不穏、不眠、眠気、易怒性、幻覚、攻撃性、せん妄、妄想、多動、リビドー亢進、多弁、躁状態、抑うつ、錯乱、無感情、悪夢
過敏症 発疹、そう痒感
消化器 食欲不振、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛、便秘、流涎、嚥下障害、便失禁
中枢・末梢神経系 徘徊、振戦、頭痛、めまい、昏迷
循環器 動悸、血圧上昇、血圧低下、心房細動
泌尿器 BUNの上昇、尿失禁、頻尿、尿閉
肝臓 LDH、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ‐GTP、Al‐Pの上昇
血液 白血球減少、ヘマトクリット値減少、貧血、血小板減少
その他 CK(CPK)、トリグリセライド、総コレステロール、アミラーゼ、尿アミラーゼの上昇、むくみ、転倒、けん怠感、顔面紅潮、脱力感、胸痛、顔面浮腫、筋痛、発汗、発熱
過量投与 高度な嘔気、徐脈、呼吸抑制、低血圧、嘔吐、流涎、発汗、虚脱及び痙攣等のコリン系副作用、筋脱力、呼吸筋の弛緩等

上記は、あくまで主要なものであり、全てを記載したものではありません。

上記以外でも、気になる症状がある場合には、医師か薬剤師と相談してください。

また、持病やアレルギーのある方は、本薬との併用に際して医師か薬剤師と相談してください。

以下の方は、基本的に禁忌です。

・ピペリジン誘導体に対し過敏症の既往歴のある方
・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方


カテゴリのトップへ
トップページへ
Copyright © 薬副作用症状詳細