ウルソによる副作用

公開日:  最終更新日:2017/08/10

ウルソとは

ウルソ(URSO)とは、胆汁の流れを促進し肝臓を守るためのお薬です。

本剤の主成分は、ウルソデオキシコール酸(Ursodeoxycholic Acid)で、胆汁の流れを改善し、胆石を溶かす作用や、肝臓の血流を改善し、肝臓の細胞を守る作用があると言われています。

これ以外にも、消化の際、食べ物の吸収を改善する作用もあります。

但し本剤は、胆石等の根本的な原因を治療するためのお薬ではなく、あくまで対症療法薬です。

適応症は以下の通りです。

・下記疾患における利胆
  ・胆道(胆管・胆のう)系疾患及び胆汁うっ滞を伴う肝疾患
・慢性肝疾患における肝機能の改善
・下記疾患における消化不良
  ・小腸切除後遺症
  ・炎症性小腸疾患
・外殻石灰化を認めないコレステロール系胆石の溶解
・原発性胆汁性肝硬変における肝機能の改善
・C型慢性肝疾患における肝機能の改善

本剤は、田辺三菱製薬株式会社により製造販売されています。

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主な副作用

ウルソの主な副作用を、症例の報告の多い順に記載すると、以下の通りです。

(原発性胆汁性肝硬変、C型慢性肝疾患を除く疾患の場合)
・下痢する
・悪心がある
・そう痒がある
・AST(GOT)値が上昇する
・ALT(GPT)値が上昇する

(原発性胆汁性肝硬変の場合)
・下痢する
・そう痒がある
・発疹ができる

(C型慢性肝疾患の場合)
・下痢する
・軟便がでる
・便秘になる
・そう痒がある
・腹部膨満がみられる
・胃不快感がある

重大・重篤な副作用

重大・重篤レベルの副作用としては、次の表の症状が想定されます。

重大・重篤レベル副作用リスト
副作用の名称 想定される症状等
間質性肺炎 発熱する、咳嗽(がいそう)がみられる、呼吸困難になる、胸部X線異常がみられる、好酸球が増多する、動悸がする、息切れする等

 
上記の表にある様な症状が現れた場合には、速やかに医師、又は薬剤師へ報告し、対応を相談してください。

重大・重篤な症状を伴う副作用は、通常滅多にあるものではありません。しかし、服用を開始した際の初期症状には、注意が必要です。

その他の副作用

その他の副作用としては、以下の様な症状が報告・想定されています。

その他の副作用リスト
副作用の部位名称等 副作用の名称、症状
消化器 下痢する、悪心がある、食欲不振になる、便秘になる、胸やけがする、胃不快感がある、腹痛がする、腹部膨満がある、嘔吐する
過敏症 そう痒がある、発疹ができる、蕁麻疹(じんましん)がでる、紅斑ができる(多形滲出性紅斑等)
肝臓 AST(GOT)値が上昇する,ALT(GPT)値が上昇する,Al-P値が上昇する、ビリルビン値が上昇する,γ-GTP値が上昇する
その他 全身けん怠感がある,眩暈(めまい)がする、白血球数が減少する

 

ウルソについて

本剤は古くから利用されて来た胆汁酸製剤で、現在でも胆石や肝臓病に対して、いろいろと利用されています。

本剤の有効成分である、「ウルソデオキシコール酸」は、元々、漢方薬の熊胆(ゆうたん)に含まれていた成分です。

そのため、作用は強力とは言えません。しかし、その反面副作用も少なく、安全性が高いと言われています。

尚、2007年には、C型慢性肝疾患に対する効能が追加されております。

但し、肝炎ウィルスそのものを治療するお薬ではありません。

あくまで肝臓の諸症状を抑制し改善するための、対症療法薬です。

持病やアレルギーのある方は事前に医師とご相談ください。

胆道が完全に詰まってしまっている場合には、本剤は利用は不可です。

以下の方は、基本的に禁忌なので、本剤の利用はできません。

・完全胆道閉塞のある方
・劇症肝炎の方

以下の方は、このお薬を利用する際には注意が必要なので、医師とご相談ください。

・重篤な膵疾患のある方
・消化性潰瘍のある方
・胆管に胆石のある方
・高齢の方
・妊婦の方
・妊娠している可能性のある方
・授乳婦の方

以下の薬剤等と併用する際には相互作用があり、効果が増減したり、副作用を増強したりする可能性があるため、注意が必要なので、飲み合わせにつきまして医師とご相談ください。

・ スルフォニル尿素系経口糖尿病用薬
  ・トルブタミド等
・コレスチラミン等
・制酸剤
  ・水酸化アルミニウムゲル等
・脂質低下剤
  ・クロフィブラート等

 

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