リウマトレックス、メトトレキサートによる副作用

公開日:  最終更新日:2017/08/12

リウマトレックス、メトトレキサートとは

リウマトレックス(RHEUMATREX)、メトトレキサート(Methotrexate)とは、メトトレキサートが主成分の、抗リウマチ剤です。

関節の痛みや腫れを緩和させる作用があります。

関節リウマチに対して、最初に利用される標準的なお薬です。

元々、メトトレキサートは、抗がん剤として認可されており、他にも、膠原病、乾癬、胞状奇胎、白血病、リンバ腫等の治療にも利用されております。

リウマトレックスは、カプセルタイプがあり、ファイザー株式会社、武田薬品工業株式会社により製造・販売されております。

また、本剤のジェネリック医薬品も各社から販売されており、メトトレキサートは、東和薬品株式会社、マイラン製薬株式会社、沢井製薬株式会社、田辺三菱製薬株式会社、参天製薬株式会社などにより製造・販売されております。

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主な副作用

リウマトレックス、メトトレキサートの主な副作用を、症例の報告の多い順に記載すると、以下の通りです。

・ALT(GPT)値が上昇する
・AST(GOT)値が上昇する
・AL-P値が上昇する
・肝機能障害になる
・口内炎ができる
・倦怠感がある
・嘔気がある
・発疹ができる

重大・重篤な副作用

重大・重篤レベルの副作用としては、次の表の症状が想定されます。

重大・重篤レベル副作用リスト
副作用の名称 想定される症状等
ショック 血圧低下に伴い失神する、意識消失する、チアノーゼが現れる、呼吸困難になる、胸内苦悶がある、冷感がある、嘔吐する、顔が赤くなる、痒みがある、蕁麻疹(じんましん)がでる、痺れる(しびれる)、動悸がする、息切れする等
アナフィラキシー様症状 紅斑ができる、悪寒がする、口腔咽頭浮腫ができる、口内の違和感がある、かゆみがある、くしゃみをする、顔面紅潮になる、熱感がある、吐き気がする、嘔吐する、尿意がある、便意がある、そう痒感がある、全身発赤する、顔面や喉頭浮腫ができる、呼吸困難になる、血圧が低下する、喘鳴(ぜんめい)が聞こえる、血管浮腫ができる、不快感がある、眩暈(めまい)がする、耳鳴がする、発汗がある等
骨髄抑制 汎血球が減少する、貧血になる、白血球が減少する、血小板が減少する、出血する、発熱する、悪寒がする、口中に白い斑点ができる、点状出血がみられる(手足の赤い点)、紫斑が現れる、鼻血がでる、歯茎の出血がある、水便がでる、脱力感がある等
感染症 敗血症になる、肺炎等の重篤な感染症になる、風邪などが酷くなる、発熱する、喉の痛みがある、口内炎になる、咳・痰が出る、水脹れになる、発疹ができる、頻尿になる等
劇症肝炎 白眼や皮膚が黄色くなる、発熱する、吐き気がする、全身がだるい、AST (GOT)値が上昇する、ALT (GPT)値が上昇する、γ-GTP値が上昇する、Al-P値が上昇する等
肝不全 黄疸がでる、出血傾向になる、腹水がでる、脱力感がある、肝性脳症になる、全身の健康状態が悪化する、吐き気がする、食欲不振になる等
急性腎不全 尿量が減少する、尿が赤みがかる、眼がはれぼったい、疲れやすい、からだがだるい、腹痛になる、吐き気がする、下痢する、脱力感がある、関節の痛みがある、頭痛がする、顔や手足が浮腫む(むくむ)、息苦しくなる、意識が低下する等
尿細管壊死 通常、無症候性である。血清クレアチニン値が上昇する、乏尿後に急性腎不全の症状が現れる等
重症ネフロパチー 意識が低下する、眼がはれぼったくなる、疲れやすくなる、尿量が減る、尿がでない、頭痛がする、からだがだるい、息苦しい、からだが浮腫む(むくむ)等
間質性肺炎 発熱する、咳嗽(がいそう)になる、呼吸困難になる、胸部X線に異常がある、好酸球が増多する、動悸がする、息切れする等
肺線維症(肺胞炎) 息切れする、呼吸困難になる、空咳がでる、発熱する、倦怠感がある、食欲不振になる、疲れやすくなる、チアノーゼが見られる等
胸水 継続した胸の痛みがある、胸が苦しくなる、心臓がドキドキする、から咳がでる、呼吸困難になる等
中毒性表皮壊死融解症(Toxic EpidermalNecrolysis:TEN) からだがだるい、関節の痛みがある、皮膚が焼けるように痛む、全身の赤い斑点と破れやすい水ぶくれ(水疱)が現れる、発熱する、食欲不振になり口内が荒れる等
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群) 高熱がでる、陰部が痛む、関節が痛む、ひどい口内炎ができる、唇や口内がただれる、発熱する、皮膚がまだら模様に赤くなる、皮膚に水脹れが出る(各種皮膚障害)、中央にむくみをともなった赤い斑点ができる、赤い発疹ができる、まぶたや眼が充血する、結膜がただれる、食欲不振になる、からだがだるい等
出血性腸炎 激しい腹痛がある、血が混ざった便がでる、吐き気がある、嘔吐(おうと)する、発熱する等
壊死性腸炎 腹がはる、嘔吐(おうと)する、下痢する、血が混ざった便がでる等
膵炎 胃周辺が急に激しく痛む、吐き気がする、背中に痛みがある、嘔吐(おうと)する等
骨粗鬆症 骨折しやすい、手足が痛む、腰や背中・胸・足の付け根等が痛む、腰が曲がる、背丈が縮む等
脳症(白質脳症を含む) 意識が低下する、考えがまとまらない、判断力が低下する、物忘れする、痙攣(けいれん)になる、フラツク、ぼんやりする、意識がなくなる、しゃべりにくい、覚えられない等

 
上記の表にある様な症状が現れた場合には、速やかに医師、又は薬剤師へ報告し、対応を相談してください。

重大・重篤な症状を伴う副作用は、通常滅多にあるものではありません。しかし、服用を開始した際の初期症状には、注意が必要です。

その他の副作用

その他の副作用としては、以下の様な症状が報告・想定されています。

その他の副作用リスト
副作用の部位名称等 副作用の名称、症状
過敏症 発疹がでる、そう痒がある、発熱する、蕁麻疹(じんましん)がでる
血液 好酸球が増多する、出血する、低ガンマグロブリン血症になる、リンパ節腫脹になる
肝臓 肝機能障害になる(ALT(GPT)値、AST(GOT)値、AL-P値の上昇等)、LDHが上昇する、黄疸がでる、脂肪肝になる
腎臓 BUN値が上昇する、血尿がでる、クレアチニン値が上昇する、蛋白尿がでる
消化器 嘔気がある、腹痛になる、下痢する、口内炎ができる、食欲不振になる、嘔吐する、舌炎になる、口唇腫脹になる、消化管潰瘍ができる、出血する、メレナ、イレウス
皮膚 脱毛する、紅斑が現れる、皮下斑状出血がある、皮膚潰瘍になる、光線過敏症になる、色素沈着がある、色素脱出する、ざ瘡がある、結節がある
精神神経系 頭痛がする、めまいがする、意識障害がある、眠気がする、目が霞む(かすむ)、しびれ感がある、味覚異常になる、項部緊張がある、背部痛がある、錯感覚がある
呼吸器 咳嗽(がいそう)が見られる、呼吸困難になる
生殖器 無精子症になる、卵巣機能不全になる、月経不全になる、流産する
その他 倦怠感がある、動悸がする、胸部圧迫感がある、低蛋白血症になる、血清アルブミン減少になる、浮腫ができる、膀胱炎になる、結膜炎になる、関節痛がある、耳下腺炎になる
過量投与 骨髄抑制になる、血液障害が起こる、消化管障害がおこる、重篤な副作用になる

 

リウマトレックス、メトトレキサートについて

以下の方は、基本的に禁忌ですので、利用しない様にしてください。

・本剤の成分に過敏症の既往歴のある方
・妊婦又は妊娠している可能性のある方
・骨髄抑制のある方
・慢性肝疾患のある方
・腎障害のある方
・授乳婦の方
・胸水、腹水等のある方
・活動性結核の方

腎機能が低下している方の場合、副作用が強く発現する場合がありますので、ご注意ください。

リウマトレックス、メトトレキサートを長期間利用すると、肝組織の線維化や硬変が発現する場合があります。

以下の方は、利用に際して慎重に投与する必要があります。

・間質性肺炎や肺線維症等の肺障害のある方、又は、その既往歴のある方
・感染症を合併している方
・結核に感染している方
・非ステロイド性抗炎症剤を投与している方
・水痘の方
・アルコールを常時飲む方
・高齢の方

以下の薬剤については、相互作用があるため、ご注意ください。

・サリチル酸等の非ステロイド性抗炎症剤
・スルホンアミド系薬剤
  テトラサイクリン
  クロラムフェニコール
  フェニトイン
  バルビツール酸誘導体
・スルファメトキサゾール・トリメトプリム
・ペニシリン(ピペラシリンナトリウム等)
  プロベネシド
・シプロフロキサシン
・レフルノミド
・プロトンポンプ阻害剤
・ポルフィマーナトリウム

持病のある方は、必ず、医師や薬剤師にご相談ください。

 

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