フラベリックによる副作用

公開日:  最終更新日:2017/08/11

フラベリックとは

フラベリック(Flaveric)とは、咳止め薬です。非麻薬性鎮咳剤にカテゴライズされるお薬です。

主な成分は、ベンプロペリンリン酸塩(benproperine phosphate)で、脳幹の延髄にある咳中枢の興奮を抑制する作用があります。

また、気管支の痙攣(けいれん)収縮を緩和する作用もあります。

本剤は、これらの作用により咳を抑制し、呼吸を楽にする効果が期待されます。

適応症は以下の通りです。

・下記疾患に伴う咳嗽(がいそう)
  ・感冒
  ・急性気管支炎
  ・慢性気管支炎
  ・肺結核
  ・上気道炎(咽喉頭炎、鼻カタル)

フラベリックは、ファイザー株式会社により製造販売されています。

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主な副作用

フラベリックの主な副作用を、症例の報告の多い順に記載すると、以下の通りです。

・口内が乾燥する
・眠気がする
・腹痛がある等

重大・重篤な副作用

重大・重篤レベルの副作用は、特に想定されていません。

その他の副作用

その他の副作用としては、以下の様な症状が報告・想定されています。

その他の副作用リスト
副作用の部位名称等 副作用の名称、症状
精神・神経系 眠気がする、眩暈(めまい)がする
消化器 口内が乾燥する、腹痛がある、食欲不振になる、胸やけがある
過敏症 発疹ができる
その他 けん怠感がある、聴覚異常(音感の変化等)がみられる

 

フラベリックについて

持病やアレルギーのある方は、事前に医師とご相談ください。

副作用として、音感の変化(音が半音ほど低く聞こえる)が発現する場合があるため、音楽関係のお仕事をされている方は、服用に際して注意が必要です。

音感の変化は、日常生活でも発生し、音楽だけではなく電話の音等も全て半音程度下がって聞こえる状態になる様です。

この副作用は通常、服用を中止するとすぐ改善する場合が多い様ですが、長い方の場合、元に戻るまでに約2週間程度かかる場合もある様です。

この聴覚異常の副作用が発現している時期に、新曲を聴いた場合、元に戻った後、ずっと高く聞こえたりする様なので、注意が必要です。

特に絶対音感のある方の場合、とても気持ち悪い状況になると推測されます。

以下の方は、基本的に禁忌なので、本剤の利用はできません。

・本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある方

以下の方は、このお薬を利用する際には注意が必要なので、医師とご相談ください。

・高齢の方
・妊婦の方
・妊娠している可能性のある方
・授乳婦の方
・小児等

上記でも記載しましたが、聴覚異常の副作用が気になる方は、他の薬剤に変更してもらう等、医師とご相談ください。

 

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