ミオナールによる副作用

公開日:  最終更新日:2017/08/11

ミオナールとは

ミオナール(Myonal)とは、筋肉の強張りを解し、痛みを緩和させるお薬です。

緊張型頭痛等にも利用される、筋緊張改善剤です。

主成分のエペリゾン塩酸塩(Eperisone Hydrochloride)は、骨格筋の緊張の亢進を緩和して、血管を拡張することにより筋血流を増加させることにより、肩こりや頭痛、腰痛等、筋緊張による各種症状を緩和する作用があります。

適応症は、以下の通りです。

・下記疾患による筋緊張状態の改善
  ・頸肩腕症候群
  ・肩関節周囲炎
  ・腰痛症

・下記疾患による痙性麻痺
  ・脳血管障害
  ・痙性脊髄麻痺
  ・頸部脊椎症
  ・術後後遺症(脳・脊髄腫瘍を含む)
  ・外傷後遺症(脊髄損傷、頭部外傷)
  ・筋萎縮性側索硬化症
  ・脳性小児麻痺
  ・脊髄小脳変性症
  ・脊髄血管障害
  ・スモン(SMON)
  ・その他の脳脊髄疾患

本剤は、エーザイ株式会社により、製造販売されています。

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主な副作用

ミオナールの主な副作用は、以下の通りです。

・発疹ができる
・そう痒がある
・多形滲出性紅斑(赤く盛り上がった発疹)ができる
・眠気がある
・悪心がある
・嘔吐する
・食欲不振になる
・胃部不快感がある
・腹痛がある
・下痢する
・便秘する
・脱力感がある
・ふらつきがみられる
・全身倦怠感がある

重大・重篤な副作用

重大・重篤レベルの副作用としては、次の表の症状が想定されます。

重大・重篤レベル副作用リスト
副作用の名称 想定される症状等
ショック 血圧低下に伴い失神する、意識が消失する、チアノーゼがみられる、呼吸困難になる、胸内苦悶がある、冷感がある、嘔吐する、顔が赤くなる、痒みがある、蕁麻疹(じんましん)がでる、痺れる(しびれる)、動悸がする、息切れする等
アナフィラキシー様症状 紅斑ができる、悪寒がする、口腔咽頭浮腫ができる、口内の違和感がある、かゆみがある、くしゃみする、顔面紅潮がみられる、熱感がある、吐き気がする、嘔吐する、尿意がある、便意がある、そう痒感がある、全身発赤がみられる、顔面浮腫や喉頭浮腫ができる、呼吸困難になる、血圧が低下する、喘鳴(ぜんめい)がきこえる、血管浮腫ができる、不快感がある、眩暈(めまい)がする、耳鳴がする、発汗する等
中毒性表皮壊死融解症(Toxic EpidermalNecrolysis:TEN) からだがだるい、関節の痛みがある、皮膚が焼けるように痛む、全身の赤い斑点と破れやすい水ぶくれ(水疱)ができる、発熱する、食欲不振になる、口内が荒れる等
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群) 高熱がでる、陰部の痛みがある、関節の痛みがある、ひどい口内炎ができる、唇や口内のただれがみられる、発熱する、皮膚がまだら模様に赤くなる、皮膚に水脹れが出る(各種皮膚障害)、中央にむくみをともなった赤い斑点ができる、赤い発疹ができる、まぶたや眼の充血がみられる、結膜のただれがみられる、食欲不振になる、からだがだるい等

 
上記の表にある様な症状が現れた場合には、速やかに医師、又は薬剤師へ報告し、対応を相談してください。

重大・重篤な症状を伴う副作用は、通常滅多にあるものではありません。しかし、服用を開始した際の初期症状には、注意が必要です。

その他の副作用

その他の副作用としては、以下の様な症状が報告・想定されています。

その他の副作用リスト
副作用の部位名称等 副作用の名称、症状
肝臓 AST(GOT)値が上昇する、ALT(GPT)値が上昇する、Al‐P値が上昇する等
腎臓 蛋白尿がでる、BUN値が上昇する等
血液 貧血になる
過敏症 発疹ができる、そう痒がある、多形滲出性紅斑ができる
精神神経系 眠気がある、不眠になる、頭痛がする、四肢の痺れ(しびれ)がある、体のこわばりがみられる、四肢のふるえがみられる
消化器 悪心がある、嘔吐する、食欲不振になる、胃部不快感がある、腹痛がある、下痢する、便秘する、口が渇く、口内炎ができる、腹部膨満感がある
泌尿器 尿閉がみられる、尿失禁がみられる、残尿感がある
全身症状 脱力感がある、ふらつく、全身けん怠感がある、筋緊張が低下する、眩暈(めまい)がする
その他 ほてりがある、発汗する、浮腫ができる、動悸がする、しゃっくりがでる

 

ミオナールについて

持病やアレルギーのある方は、事前に医師とご相談ください。

本剤により、眠気が発現したり、注意力や集中力、反射運動能力が低下する場合がありますので、利用中は、念のため車の運転や危険を伴う作業は、控えてください。

本剤を利用中は、アルコール(お酒)は、控えてください。

以下の方は、基本的に禁忌なので、本剤の利用はできません。

・本剤の成分に対して、過敏症の既往歴のある方

以下の方は、このお薬を利用する際には注意が必要なので、医師とご相談ください。

・薬物過敏症の既往歴のある方
・肝障害のある方
・高齢の方
・妊婦の方
・妊娠している可能性のある方
・小児等

以下の薬剤等と併用する際には相互作用があり、効果が増減したり、副作用を増強したりする可能性があるため、注意が必要なので、医師とご相談ください。

・メトカルバモール

 

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